ハピネット、Blu-ray Disc Audioの同社第1弾発売

ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベートーヴェン:交響曲第9番 合唱

　ハピネットの子会社、ハピネット・ピーエムは、同社のBlu-ray Disc Audio第1弾として、ユニバーサル ミュージックのクラシックやジャズ、ロックなど10枚のアルバムを10月9日に発売する。タイトルは「スティーヴィー・ワンダー/キー・オブ・ライフ」、「ジョン・コルトレーン/至上の愛」、「デレク・アンド・ドミノス いとしのレイラ」などで、価格は各3,500円。全て24bit/96kHzで収録される。

　Blu-ray Disc Audioは新しい規格ではなく、映画などのBDビデオ規格に準拠しながら音質にこだわったタイトルの事。映画などのBDビデオでは、フルHDの映像やドルビーTrueHD/DTS-HD MasterAudioなどの高音質なサラウンド音声を収録するのが一般的だが、BDの規格として、24bit/96kHzや24bit/192kHzといったハイレゾの高音質データを非圧縮のリニアPCMで収録する事もできる。

　これを利用し、映像は収録しなかったり、静止画など最低限のものを収録しつつ、メディアの容量を高音質データの収録にふんだんに活用。CD(16bit/44.1kHz)を超える音質の音楽ソフトとして販売するもので、メモリーテック、クリプトン、キュー・テック、カメラータ・トウキョウらが参加しているPromotion Group of Blu-ray Disc for High Resolution Audioが提案・推進している。BDビデオの規格に準拠しているため、通常のBDプレーヤーで再生できる。

　ハピネット・ピーエムが新たに発売する10枚のアルバムも、映像を収録しておらず、音声は全て24bit/96kHzで収録している。ラインナップは以下のとおり。

スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト/ゲッツ/ジルベルト

デレク・アンド・ドミノス/いとしのレイラ

スティーヴィー・ワンダー/キー・オブ・ライフ

　ハピネット・ピーエムはPromotion Group of Blu-ray Disc for High Resolution Audioに参加しており、今後もユニバーサル ミュージックをはじめ、国内レコードメーカー各社のラインナップを発売予定。また、10月18日～20日まで開催される「オーディオ・ホームシアター展 2013」(音展 2013/会場：東京・青海のTIME 24)にも出展。会場で試聴できるほか、販売も行なうという。