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OTOTEN2026は3日間開催、初日はスムーズに体験できる有料デー。旭化成エレ、開発中のオペアンプ出展
2026年4月24日 13:00
日本オーディオ協会は、6月19日~21日の3日間、東京国際フォーラムにて開催する「OTOTEN2026」の詳細を発表。今年は新たに、20日、21日の一般公開日に先駆け、19日に有料(1,100円)のプレミアムデーを設ける。一般公開日はこれまで通り無料(事前登録制)で実施する。なお、後述するVTuber AZKiさん、声優・安野希世乃さんの特設試聴ブースはプレミアムデーでは実施せず、一般公開日のみの実施となる。
新設した有料のプレミアムデーは、入場チケットを限定数で4月24日から販売する。チケットの当日販売は無い。各社のブースを一般公開日よりスムーズに体験できるのが特徴。また、一般公開日の事前登録受付も24日から開始する。
オーディオファンから初心者、若年層、ファミリー層まで幅広い来場者に向けたイベントで、参加者、団体は計78社。昨年のOTOTEN2025は、来場者数が前年比140%の8,650人となったほか、来場者の40%以上が40歳未満の若年層を中心に新たな層の広がりが見られた。
イベントを盛り上げるため、ホロライブ所属のVTuber・AZKiさんを今年も公式アンバサダーに起用。さらに、今年は声優の安野希世乃さんも公式アンバサダーに就任。2人の特設ブースを設置するほか、21日には安野さんのトークショーも実施する。
さらに、プレミアムデーの満足度を高める特別イベントとして、ジャズボーカルの情家みえさんのミニライブとレコード試聴イベント、凛として時雨のドラマー、ピエール中野さんのドラムス演奏、トークイベントも予定されている。
日本オーディオ協会の小川理子会長は、パナソニックの新入社員時代、OTOTENに名前が変わる前のオーディオフェア時代からイベントに参加。「毎年開発した製品を持ち込んで鳴らしていましたが、お客様や評論家の先生方が目をキラキラ輝かせて、笑顔になっていただいた光景が今でも心に残っています。良い音で音楽を楽しむことが、多くの人の人生に、幸せをもたらしてくれるのだとわかった」と、当時を振り返った。
その上で、「前進するからこそ、明るい未来に繋がる」とし、AIが音楽を作り、音を整えてくれるようになり、音楽が効率良く消費される時代になったからこそ、「感動の領域はゆずれない。日常的に感動し、心震える体験がどのくらいできているのか。かけがえのない体験価値を、いまこの時代だから作り出せる。音楽ファンの皆さんに、オーディオの魅力をもっと知っていただきたい。だからこそ、私たちのビジョンや志を、これからの時代にアップデートしたカタチでお届けしたい」とし、そうした体験ができるイベントとしてOTOTEN2026の魅力を語った。
さらに、「世の中の半分は女性なのに、オーディオの世界は男性偏重のまま。子育て中のお母さんにも、良い音を届けたい。楽器演奏を楽しむ女性にも、オーディオをの魅力を届けたい。女性の来場者を増やし、気軽に良い音が聴けるオープンなイベントにしていきたい」とした。
日本オーディオ協会の末永信一専務理事は、39歳以下の若者の来場率が年々増加しているだけでなく、それ以外の世帯の来場者も増加。「今年は1万人を超えることが見込まれている」とした。
その一方で、来場者が増え、ブースに入れないという問題も発生するため、会期を3日間とし、人数限定のプレミアムデーを設けたという。
末永氏は今年の見どころとして、「オーディオの進化がもらたすライフスタイル提案」を挙げる。ワイヤレス技術やイマーシブオーディオ、オープンイヤー型のイヤフォンなど、進化するオーディオ機器によって、ライフスタイルが変化しているが、OTOTEN2026の中でそれらを体験し「こういう生活を楽しみたいなと、思っていただきたい」とする。
さらに、デバイスソリューションや、異業種からオーディオへ新規参入するメーカー、新規事業への進出など、音にまつわる事業展開を知る「未来を切り開く音の技術」。ピュアオーディオ機器など、音の再現性やノイズ軽減、試聴環境を改善するアクセサリーといった「音を磨きあげる匠の技術」も注目だという。
末永氏はさらに、OTOTENに留まらないプロジェクト「FUTURE JAM」として、スピーカーなどの工作教室を開催し、子どもたちも含めた多くの人に、音に興味を持ってもらうイベントを開催したり、バンド活動を楽しんでいる人に、その演奏を録音し、作品として作り、オーディオ機器で聴いて楽しむ文化を広める取り組みなど、今後検討しているプロジェクトのアイデアも語った。
説明会には、アンバサダーに就任した声優の安野希世乃さんも登壇。家でマイクを使って声を収録したり、そのモニタリングとして水月雨(MOONDROP)のイヤフォンを愛用、ライブの時はイヤモニを活用しているという。
21日にはトークショーも実施予定で、「声優として、マイクや収録への向き合い方、アーティストとしての表現と音をかけ合わせた時の工夫などをお話させていただきたい。同時に、イベントに出展されている各社さんから、その最新技術にどんなものがあるのかといった話も聞けたら良いなと思っています」と抱負を語った。
注目の出展品を先取り
説明会の会場では、一部のメーカーがOTOTEN2026に出展予定の新製品を紹介した。
旭化成エレクトロニクスは、「AK4911」というオペアンプを開発中で、そのデモ機をOTOTEN2026に持ち込み、他社のオペアンプとの比較試聴ができるようにするという。このオペアンプAK4911は、DAC本来の実力を引き出すといもので、OTOTEN2026が国内で最初に体験可能な場になるという。
ブースでは、DACに「AK4497S」を使ったDAC内蔵ヘッドフォンアンプを用意し、ヘッドフォンでその音質を体験可能。さらに、フラッグシップDAC「AK4499EX」の音を最大限に引き出すために、基板の素材、構成パーツの選定、配置、配線パターンなど、細部までこだわったデモシステムも用意。こちらのサウンドも、ヘッドフォンで楽しめるという。
デノンは、クラウドファンディングを実施中の、1台でも高さや広がりを感じる再生ができるワイヤレススピーカー3機種を出展。3機種全てがAmazon Musicなどで配信されている、Dolby Atmosの音楽再生に対応。1台で、左右だけでなく、高さ方向にも広がるサウンドステージを展開できるのが特徴。
鹿島建設は、3月から一般販売を開始した立体音響スピーカー「OPSODIS 1」をイベントに出展。タブレットなどと組み合わせ、手軽に立体音響が楽しめるデモを実施する。
クリプトンは、ワイヤレス・コンパクトオーディオの「KS-55HG」や「KS-33G」、「KS-11GN」といった小型スピーカーを出展。さらに、これらのスピーカーと組み合わせ、デスクトップオーディオの音響を改善できる、デスクトップ・スピーカースタンド「DA-SD1」や、チューニングパネル「DA-AP1」といったアクセサリー類も紹介するという。
オンキヨーは、同社のアンプ技術を投入した共立電子の「ヘッドフォンアンプキット」を紹介。超低歪のヘッドフォンアンプを手作りできる、すべてのパーツが揃ったフルキット。オンキヨー前身の創業以来、Onkyoブランドのオーディオ製品・スピーカー開発で培ってきた「音」に関する技術のうち、アンプ技術を商品化したもので、同社が保有する特許回路が盛り込まれているという。
KEFは、Bluetooth受信やHDMI ARCを搭載し、レコードプレーヤーともデザインマッチするアクティブスピーカー「KEF Coda W」を紹介。
Shokz Japanは、4月22日に発売したばかりのオープンイヤー型イヤフォンながら、周囲が騒がしい環境でも音楽をクリアに楽しめる“フォーカスモード”を搭載した「OpenFit Pro」を出展予定。




















