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ラトック、DSD対応USB DDCなどPCオーディオ自作キット

基本パーツ実装済みで7,980円の初級USB DACも

REX-K24192DSDU

 ラトックは、自作オーディオユーザー向けのUSB DAC/DDCキット4機種を10月中旬より順次発売する。価格はすべてオープンプライスで、直販価格は7,980円~34,800円。

 ラインナップは、DSD対応のUSB DDCキット「REX-K24192DSDU」(直販29,800円)と、REX-K24192DSDUと組み合わせて使用するDACキット「REX-K1792DA1」(同34,800円)のほか、エントリー向けUSB DAC/ヘッドフォンアンプキットの16bit/48kHz対応モデル「REX-K1648U」(同7,980円)と、24bit/96kHz対応モデルの「REX-K2496U」(同12,800円)も用意する。発売日はDACキットのREX-K1792DA1のみ10月下旬で、残り3機種は10月中旬。

DSD対応のハイエンドUSB DDCとDACキット

 REX-K24192DSDUは、USB対応のDDCキット。DoP(DSD over PCM)方式でDSD音源のネイティブ再生が可能。音声信号はDSD(2.8MHz)と24bit/192kHzまでのPCMに対応する。REX-K1792DA1などI2S/DSD入力対応のDACと組み合わせて使用する。

 独自のソフトウェア制御技術により、DSDとPCMが混在する環境でも切替えノイズを抑え、シームレスに再生するという。実装基板にはインピーダンスコントロール済みの4層基板を採用。外部基準クロックを入力可能なBNC端子を装備している。対応OSはWindows XP/Vista/7/8とMac OS X 10.7以降。コネクタ込みの外形寸法は65×101×16mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約46g。

REX-K1792DA1

 REX-K1792DA1は、USB DDCのREX-K24192DSDUと組み合わせて使用するDACキット。接続はI2S。音声信号は、DSD(5.6MHzまで)と32bit/192kHzまでのPCMに対応。DACチップはTI製「PCM1792」を搭載。オペアンプ部には8DIPソケットを実装し、互換性のあるオペアンプを自由に入れ替えて音質変化を楽しむことができる。

 出力はアナログRCAで、出力回路にOCL回路を採用。出力コンデンサを必要としない回路設計により、電源を入れたときのポップノイズが抑えられ、フラットな周波数特性を実現するという。コネクタ込みの外形寸法は65×140×23mm(同)、重量は約70g。

ハンダ不要の初心者向けUSB DACキット2機種

REX-K1648U

 USB DAC/ヘッドフォンアンプキット「REX-K1648U」と「REX-K2496U」は、基本的な構成部品を実装しており、別売のケースに組み込むだけで使用可能。コンデンサを交換して、音質変化を楽しむこともできる。対応OSはWindows XP/Vista/7/8とMac OS X 10.6以降。

 いずれも、本体にUSB入力とステレオ標準出力/アナログRCA出力端子を備え、ヘッドフォンやAVアンプを接続して使用可能。ヘッドフォンアンプはTI製「TPA6111」を搭載し、600Ωのヘッドフォンに対応する。電源はUSBバスパワーに対応。

 エントリーモデルのREX-K1648Uは、16bit/48kHzまでの音声信号に対応。USBコントローラはTI製「PCM2704C」を搭載する。消費電流は最大500mW。コネクタ込みの外形寸法は94.5×77.5×23mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約51g。

REX-K2496U

 ミドルモデルのREX-K2496Uは、24bit/96kHzまでの音声信号に対応。USBコントローラはTI製「TAS1020B」、DACチップはWolfson製「WM8253」を搭載する。44.1kHz系と48kHz系の2つの水晶発振モジュールを搭載し、サンプリングレートに応じてモジュールを自動で切り替えて正確なクロックを生成。低ジッタなD/A変換が可能としている。I2Sインターフェイスも装備し、好みのDAC基板に接続可能。消費電流は最大140mW。コネクタ込みの外形寸法は94.5×77.5×23mm(同)、重量は約54g。

(一條徹)