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ソニー、1BOX型最高音質を目指したハイレゾスピーカー

ワイヤレスハイレゾ+USBでDSD「SRS-X9」。実売6万円

SRS-X9

 ソニーは、“1BOXスピーカーで最高音質を目指した”というハイレゾ対応のBluetooth/USB/DLNAスピーカー「SRS-X9」を3月8日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。

 24bit/192kHzまでのハイレゾオーディオに対応した1BOX型スピーカー。DLNA/USB接続時にはハイレゾ楽曲の再生が可能で、USB接続時にはDSDファイルの再生も行なえる。独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」を8基搭載したマルチアンプ構成で、総合出力は154W。19mmのハイレゾ対応スーパーツィータ×4と、50mmの磁性流体ユニットを採用したミッドレンジ×2、94mmサブウーファから構成され、サブウーファに2基、それ以外のユニットに1基のアンプを割り当てて、マルチアンプ駆動する。

 本体中央がサブウーファでその左右にパッシブラジエータ、さらにその左右にミッドレンジを装備。ミッドレンジの上部と天面にスーパーツィータを装備する。各帯域をそれぞれのユニットでドライブすることで、低歪みかつクリアな再生を可能にしたほか、各ユニット間の再生周波数帯域のクロスオーバーを最適化し、音のつながりの良さや再現性の向上を実現したという。

サブウーファ、パッシブラジエータ、ミッドレンジ、スーパーツィータから構成される
SRS-X9
アンテナを装備
グリルを外したところ
アンプ部
プロセッサ

 天板と正面上方に備えた4つのスーパーツィータにより、高域の広がりをもたせたほか、ミッドレンジは磁性流体ユニットの採用により瞬発力を向上している。また、入力信号を24bit/192kHzにアップスケーリングし、高域補間やbit拡張などを行なうことで高音質化を図る「DSEE HX」を搭載。ソニーおすすめのサウンド設定である「ClearAudio+」も搭載している。システム全体の再生周波数帯域は45Hz〜40kHz。

天板はピアノ仕上げ
スーパーツィータは天板に装備
ハイレゾロゴも

DLNA/USB/Bluetooth接続に対応。USB接続時にはDSD再生も

NFCでスマートフォンとワンタッチ連携

 IEEE 802.11b/gの無線LANを内蔵し、ワイヤレススピーカーとして利用できる。DLNAとBluetooth、AirPlayに対応する。DLNAの場合は、24bit/192kHzまでのPCM、FLACなどのハイレゾ楽曲再生や、MP3、WMA、WMA Lossless、AAC、AIFF、AppleLosslessに対応する。ただし、DSDの再生はUSBによる有線接続時のみとなる。

 Bluetoothは、NFCを利用したワンタッチペアリングやスマートフォンからの楽曲再生が行なえる。BluetoothはVer.3.00に準拠し、コーデックはaptX、AAC、SBCに対応。プロファイルはA2DPとAVCRP。

USBでタブレットと接続。充電も可能

 統合音楽アプリ「SongPal」も新開発。これは、ソニーの今後のWi-Fi/DLNAワイヤレスオーディオ製品(Bluetoothを除く)における標準アプリを目指して開発されたもので、NASやスマートフォン/タブレットなどの選曲/再生操作が行なえるほか、ソニーの月額制音楽配信サービス「MusicUnlimited」や「radiko.jp」、「tunein」(インターネットラジオ)などが統合されたアプリとなっている。

 通常、タブレット/スマホからMusicUnlimitedやradikoをBluetoothなどで再生する場合は、タブレットなどでストリーミングを受信してからスピーカーに伝送するが、SRS-X9にはMusicUnlimited、radiko、Tuneinのストリーミング受信機能が内蔵されているため、SongPalは純粋にコントロールを行なうだけとなる。そのため、タブレットなどのバッテリ消費を低減して、家庭内でストリーミングサービスを楽しめるとしている。

 なお、SongPalはWi-Fi接続用の音楽アプリと位置づけられており、Bluetoothで楽曲を再生する場合は、SongPalではなく、スマートフォンやタブレット、パソコンの各プレーヤーソフトから操作を行なう。

ワイヤレススピーカーとしてのSRS-X9利用イメージ
2系統のUSBを装備。USB DACとしても利用できる

 ワイヤレスだけでなく、USBとアナログ音声入力(ステレオミニ)にも対応する点も特徴。USBは2系統で、1系統のUSB-B端子はパソコンやウォークマン接続して、ハイレゾ再生が可能。24bit/192kHzのFLACやWAVに加えて、DSD(2.6MHz)にも対応する(2014年4月のアップデートで対応予定)。なお、DSDはPCM変換再生となる。

【訂正】記事初出時にDSD 2.6/5.6MHz対応としておりましたが、5.6MHzには非対応でした。お詫びして訂正いたします。(1月17日追記)

 対応ソフトウェアは「MediaGo」とソニーの「ハイレゾオーディオプレーヤー」で、MediaGOはDSDファイルの管理や再生操作のほか、'14年春のアップデートでミュージックサーバー(DLNA)の管理にも対応予定。一方のハイレゾオーディオプレーヤーは、ASIOドライバに対応する。また、DLNA系の管理ソフトとしてはWindows Media Playerの利用が推奨されている。

 もう1系統のUSB-A端子はUSBメモリやウォークマンに保存したハイレゾファイルや、iPhone/ウォークマンなどでの音楽再生に対応。iPodやウォークマン、スマホなどの充電にも対応する。アナログ音声入力は24bit/96kHzでAD変換し、高音質な再生を可能としている。

ソフト名 DSD再生 24bit/192kHz
ファイル
ミュージック
サーバー機能
(DLNA)
ASIO
MediaGo *1 *2 -
Windows Media
Player
- -
ハイレゾオーディオ
プレーヤー
*1 -

*1.DSD再生機能は4月中にアップデートで対応
*2.DSD再生機能は4月中にアップデートで対応

エンクロージャはアルミ。据え置きで音質にこだわる

タッチセンサー式の操作パネルを装備

 本体上部にはタッチセンサ式の操作パネルと手をかざすとLEDも表示する近接センサーを装備し、基本操作を本体のみで行なえる。天板はフラットな外観にこだわったガラスで、エンクロージャには0.8mm厚のアルミを採用。着脱可能なステンレス製パンチンググリルも備えている。

 ソニーではこのデザインを、「あらゆるインテリア空間との調和と、高音質を両立するフレームの美しさを追求したDefinitive Outline(ディフィニティブアウトライン)デザイン」と呼んでおり、「シンプルな本体にフレームの美しさが際立ち、あらゆる空間に溶け込む。音質面では、フレームの角を処理し、稜線を滑らかな面で繋ぐことで、角部で音波が反射する回折現象が低減され、最適な音波の流れを生み出す」としている。

 なお、下位モデルのSRS-X7/X5と異なり、バッテリ駆動には非対応で、据置型のスピーカーという位置づけとなる。電源はACで消費電力は約50W。外形寸法は430×125×133mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4,600g。リモコンやUSBケーブル、クリーニングクロスなどが付属する。

 バッテリ内蔵でポータブル対応のSRS-X7/X5については別記事で紹介する。

SRS-X9と下位モデルのSRS-X7/X5
型番 SRS-X9 SRS-X7 SRS-X5
スピーカー 94mmサブウーファ
50mmミッドレンジ×2
19mmツィータ×4
46mmフルレンジ×2
62mmサブウーファ
38mmフルレンジ×2
58mmサブウーファ
出力 総合154W 総合32W 総合20W
周波数帯域 45Hz〜40kHz 50Hz〜22kHz 60Hz〜20kHz
Bluetooth
スピーカーフォン -
無線LAN -
DLNA
AirPlay
-
ハイレゾ -
DSEE HX -
USB DAC -
バッテリ駆動 - 約6時間 約8時間
外形寸法 430×125
×133mm
300×60
×132mm
221×51
×118mm
重量 4.6kg 1.9kg 1.2kg

(臼田勤哉)