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ラトック、USB DAC/iPodモードを選択できるバランス対応ポータブルヘッドホンアンプ

 ラトックシステムは、フルバランスポータブルヘッドフォンアンプ「REX-KEB02iP」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。

REX-KEB02iP

 Windows/Macなどと接続する「USB DACモード」と、Ligntning-USBケーブル/30pin-USBケーブルで接続したiPhoneやiPodからのデジタルオーディオ出力を再生する「iPod互換モード」の2つのモードを選択できるDAC内蔵ヘッドフォンアンプ。

 同社では、Astell&Kern AKシリーズとの組み合わせを想定し、光/同軸デジタル入力を備えたDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「REX-KEB02AK」を2月に発売しているが、そのデジタル入力をUSBに変更したものといえる。

 DACには「REX-KEB02AK」と同様に、ESS製の「ES9018K2M」を採用。2種類のUSB DACモードとiPodモードの切替は背面のスイッチで選択。USB DACモードにはバスパワーで電源供給するUSB-BPモードと、内蔵バッテリで動作するUSB-BTモードが用意され、パソコンとの接続時にはUSB-BPモード、iPad+カメラコネクションキットやウォークマンのハイレゾ出力用USBケーブル利用時にはUSB-BPモードを利用する。対応機種については製品ページにおいて案内している。

前面。フィルタなどの選択が可能
背面でモード切替

 USB DACモードでは、384kHz/24bitまでのPCMと、5.6/2.8MHzのDSDファイルにも対応(DoP)。DSDのネイティブ再生もできる。デジタルフィルタの切り替えスイッチも備え、好みに合わせてシャープ/スローの設定変更が可能。

 出力は、モノラルミニミニのバランス出力と、ステレオミニのアンバランス出力を各1系統装備。バランス駆動回路には、TI製「TPA6111」をフルバランス構成によるBTL接続で、L/Rそれぞれに使用。チャンネルセパレーションに優れたバランス駆動を行ない、イヤフォンやヘッドフォンのクロストーク特性や分離感、定位感、表現力が向上するとしている。

 アンバランスのシングルエンド出力向けには、TIの「TPA6138A」と、独立したアナログフィルタを搭載している。なお、バランスとアンバランスの出力回路には、出力コンデンサを使用しないOCL回路を採用している。出力はバランスが1.7Vrms/131mW(22Ω時)、アンバランスが1.62Vrms/38mW(68Ω時)。

 バッテリを内蔵し、iPodモード/USB DACモードのいずれも約5時間の連続再生が可能(バランス接続/300Ω負荷/ボリューム12時位置)。外形寸法は69.2×102.2×23.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約230g。

 REX-KEB02iP発売記念として、9月末までの購入者にLightningケーブルもしくはDockケーブルをプレゼントするキャンペーンを実施。また、6月28日~29日に東京秋葉原で開催される「ポタフェス2014 in 秋葉原」に出展する。

(臼田勤哉)