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エプソン、レンズシフト+超解像強化した19万円のフルHDプロジェクタ。4Kは「まもなく」

 エプソンは、ホームシアター向け液晶プロジェクタ「dreamio」のフルHD対応中級機「EH-TW6600W」、「EH-TW6600」を9月11日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はTW6600Wが約22万円、TW6600が約19万円。

EH-TW6600

 フルHD 3D対応の液晶プロジェクタで、小型化やレンズシフトの搭載による設置性の向上や、新超解像技術による画質向上が特徴。EH-TW6600WはWireless HDトランスミッタを同梱し、プレーヤーとプロジェクタ間をワイヤレスで接続できる上位機となる。

 また、720p対応のスタンダードモデルも9月11日に発売。「EH-TW530」は720pパネル採用のホームシアタープロジェクタで、店頭予想価格は約7万円。80型スクリーンをセットにした「EH-TW530S」も用意し、店頭予想価格は7万5,000円前後。TW530/TW530Sの詳細は別記事で案内する。

2014年のdreamioラインナップ

レンズシフトを強化した「EH-TW6600W/TW6600」

EH-TW6600W

 0.61型/1,920×1,080ドットのD9世代C2FINE液晶パネルを採用したフルHDプロジェクタ。2012年発売のEH-TW6100W/6100の後継モデルとなり、輝度を2,500ルーメン、コントラスト比を7万:1(TW6100は2,300ルーメン、4万:1)と基本性能を向上。超解像技術も強化し、「ディテール強調機能」が追加。よりシャープでくっきりとした映像再現が可能になったという。

 エプソン独自の「Bright 3D Drive」を搭載し、3D映像の明るさを確保。480Hz駆動対応パネルで、3D視聴時でも明るさを確保しながらクロストーク(2重像)を抑えて明るく投写できる。3Dエミッタを本体に内蔵し、3Dメガネも1つ付属。3D信号伝送にはRF方式を用いている。2D-3D変換機能や奥行き調整機能も装備する。別売の3Dメガネ「ELPGS03」(1万円)を購入することで、2人以上での3D視聴も可能になる。

EH-TW6600W/TW6600の特徴

 レンズは1.6倍のマニュアルズーム/フォーカスレンズ(F1.51-1.99)で、投写サイズは30〜300型。ランプは250WのUHE。部屋の明るさを認識し、自動的に最適なカラーモードで投写する「オートカラーモード」も備えている。

 設置性にも配慮し、上下60度、左右24度のレンズシフト機能を搭載。本体上部のダイヤルで、レンズシフトの調整が行なえる。また、前面排気の導入により、プロジェクタをテーブル設置し、プロジェクタの後方のソファなどで映画を見る際にも排気が気にならないようにしている。10W×2chのスピーカーも内蔵し、1台で映像だけでなく音も楽しめる。

上部にレンズシフト調整用のダイヤルを装備
背面にスピーカーを搭載

 外形寸法も410×304×157mmとコンパクト化。設置範囲を拡大することで、「6畳間でも80〜100型の大画面映像が楽しめる」とする。

 EH-TW6600Wは、非圧縮無線映像伝送規格の「Wireless HD」に対応し、Wireless HDトランスミッタを同梱。トランスミッタには、5系統のHDMI入力と1系統のHDMI出力を装備し、BDプレーヤーなどの多くの機器から、無線経由でプロジェクタに映像出力できる。HDMIの1系統はMHLにも対応するほか、3Dメガネ充電用のUSB端子や、光デジタル音声出力も装備している。

EH-TW6600WのWireless HDトランスミッタ
3Dメガネ「ELPGS03」

 本体側の入力端子はTW6600W/TW6600で共通で、HDMI×2(1系統はMHL対応)、D-Sub 15ピン×1、コンポーネント×1、コンポジット×1。Wireless HDモデルにはインターフェイスカバーが付属。Wireless HD接続時に使用しない接続端子部を覆うカバーで、端子の露出を控えてすっきりとしたデザインでプロジェクタを設置できる。

入力端子部

 また、オプションの無線LANユニット「ELPAP07(1万円)」を装着することで、AndroidやiOSスマートフォン/タブレットからの写真投射が行なえる「Epson iProjection」が利用可能になる。

 動作音は24dB(最少)。消費電力は385W(待機時0.29W)。外形寸法は410×304×157mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.8kg(TW6600W)/6.7kg(TW6600)。

オプションの無線LANユニットで無線LAN対応も
リモコン
最上位モデルのTW8200W/TW8200もファームウェアアップデートを予定

 なお、2013年発売の「EH-TW8200W/TW8200」は、最上位モデルとして引き続き展開。EH-TW6600W/TW6600はミドルクラスのホームシアター機として展開する。

 TW8200W/TW8200も8月下旬出荷分からTW6600W/TW6600相当の新超解像技術を追加。すでに出荷している分についても、後日のファームウェアアップデートにより、最新の超解像技術に対応する。

'13年モデル「TW5200」が大ヒット。4Kは「まもなく」

エプソン販売 鈴村文彦取締役 販売推進本部長

 エプソン販売 取締役 販売推進本部長の鈴村文彦氏は、プロジェクタ市場が2013年度に前年比で160%に成長したとの調査データを紹介。その原動力となったのが、エプソンが'13年秋に発売した「EH-TW5200」で、「10万円を切る価格でフルHD+3D対応」という訴求で、これまでプロジェクタを使っていなかったユーザー層を獲得。1080pの低価格ゾーンというカテゴリを急拡大したという。

 一方で、プロジェクタに興味を持っている人でも、実際に情報収集を行なったという人はその中の4%しかいないという調査結果を紹介し、体験型の展示などでプロジェクタの魅力を訴求していく方針を示した。

2013年度は前年比160%の市場伸長
TW5200シリーズが1080p/低価格市場を拡大

 ヘビーユーザー向けには、引き続き最上位モデルのTW8200シリーズを提案。ミドルクラスには、TW5200のほか、より高画質やレンズシフトによる設置性などを求めるユーザー層に新たにTW6600W/TW6600を提案していくことなどを紹介した。

 エプソンのホームシアタープロジェクタの2014年度販売目標は2万台で、販売の中心は引き続きTW5200になる見込みだが、ワイヤレスや高画質、スクリーンセットなどの幅広いバリエーションでユーザーのニーズに対応していくとする。

エプソン ホームシアタープロジェクタのラインナップ
セイコーエプソン ビジュアルプロダクツ事業部 大寺副事業部長

 なお、4K対応モデルについては、「鋭意開発中ですので、もう少しお時間をいただければ」(セイコーエプソン ビジュアルプロダクツ事業部 副事業部長 大寺篤氏)と説明。デバイスや光学エンジンなども新規に開発しており、「もう間もなくで、紹介できる筈(大寺氏)」とした。

(臼田勤哉)