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パナソニック、4K/60p記録の最上位ビデオカメラ「HC-X1000」

 パナソニックは、4K/60p動画撮影に対応したコンシューマ向けビデオカメラの最上位機「HC-X1000」を、ドイツ・ベルリンで5日(現地時間)に開幕する「IFA 2014」の開幕前プレスカンファレンスで発表した。欧州での発売は10月を予定している。

HC-X1000をIFAの会見で発表

 同社は4K/30p動画撮影が可能な製品として、ウェアラブルカメラの「HX-A500」や、デジタル一眼レフカメラの「DMC-GH4」、レンズ一体型デジカメ「DMC-FZ1000」などを販売しているが、“プロシューマモデル”と位置付けられているX1000は、4K/60p記録に対応。1枚のSDカードに4K/60p記録できるのは世界初としている(ソニーのFDR-AX1はXQDメモリーカード使用)。ライカディコマーレンズを備え、光学20倍ズームに対応。XLR音声入力やマニュアル操作用の3連リングなどプロ向けの仕様も充実させている。

HC-X1000
手に持ったところ
4K/60p映像を1枚のSDカードに記録できる初のビデオカメラとしている

 4K撮影記録は3,840×2,160ドットの60p/30p/24pのほか、DCI規格の4,096×2,160ドット/24p記録も可能。フルHD撮影はAVCHDに対応する。映像エンジン「Crystal Engine Pro 4K」を搭載する。

 約800万画素の、1/2.33型の裏面照射型MOSセンサーを搭載。光学20倍のライカディコマーレンズを搭載する。ズーム/フォーカス/アイリスの3連マニュアルリングを搭載。4K記録のフォーカスアシスト機能として、10倍拡大表示や、フォーカスピーキング表示などが可能。ユニークな特徴として、レンズと本体の境目の部分にライトを装備。電源ONでスタンバイ状態だとブルーに、撮影を開始するとレッドに発光し、動作状態が分かる。

3連マニュアルリングを搭載
スタンバイ時はブルーに点灯
撮影中はレッドに変わる

 0.45型のビューファインダと、3.5型液晶モニタも備える。NDフィルタも搭載し、1/4、1/16、1/64、OFFから選択可能。また、0ルクスでも撮影できるモードも備える。ステレオマイクを内蔵するほか、XLR接続で外部マイクも使用可能。編集ソフト「HD Writer XE 2.0」をダウンロードで提供する。

フルHDのハイビットレート記録なども可能
液晶モニタは収納式
XLR端子も装備

 記録メディアはSDHC/SDXCカードで、2基のカードスロットを装備。1枚に4K/60pなどの動画を記録できるほか、2枚の同時記録やリレー記録に対応。フルHD記録時は「バックグラウンド記録」も可能。これは片方のSDカードに連続記録しながら、もう一方のスロットで必要なシーンをスタート/ストップにより記録するもので、重要なシーンの録り逃がしを防げる。

側面に操作ボタンの多くを集約

(中林暁)