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独LINDEMANN、幅280mmの小型オーディオ「musicbook」。DAC兼プリやデジタルパワーアンプ

 ユキムは、独LINDEMANN(リンデマン)のアンプなど、小型コンポ「musicbook」シリーズ3製品を10月1日に発売する。価格は、USB DAC機能付きプリアンプ「musicbook10」が55万円、同モデルにCDプレーヤーを追加した「musicbook15」が63万円。デジタルパワーアンプの「musicbook50」が36万円。

USB DAC機能付きプリアンプ「musicbook10」
東京インターナショナルオーディオショウ 2014で展示されたもの

 musicbookシリーズの特徴は、横幅280mmのコンパクトな筐体と高級感のあるデザイン。「musicbook10/15」は、ディスクリート構成のヘッドフォンアンプも搭載しており、ヘッドフォンとの組み合わせもアピールしている。

 また、今後もネットワークプレイヤー機能を搭載したフルバランスプリアンプの「musicbook25」や、240W+240Wのハイパワーアンプ「musicbook55」を発売予定。

 なお、LINDEMANNでは過去のシリーズは全て終了となり、このmusicbookシリーズのみの展開になるという。

USB DAC兼プリアンプ「musicbook10/15」

 どちらのモデルもプリアンプ機能とUSB DACを搭載。USB DAC機能は、PCMの384kHz/32bit、DSD 5.6MHzまでの再生に対応。DSDはネイティブ再生(DoP形式/Mac用ソフトのAudirvana Plus推奨)に対応している。musicbook 15はこれに加え、TEAC製のスロットインCDドライブも搭載する。

USB DAC/CDプレーヤー/プリアンプ「musicbook15」

 DACはWolfsonの「WM8742」を採用。さらに、DSD再生のために専用設計されたセパレートDACセクションを搭載。マイコンがDSDを認識すると、PCM信号用のDAC回路がOFFになり、「極限まで音質をピュアに保つ」という。DSDはPCM変換再生ではなく、ネイティブ再生。

 プリアンプ機能も備え、FDAs(Fully Differential Amplifier)と呼ばれる録音スタジオの技術をベースとした完全左右対称設計を採用。極限までの解像度と低ノイズを実現したフルバランス伝送を実現するという。

 ボリューム回路には独自の回路を採用。小音量で解像度が劣化するデジタル・ボリュームの弱点や、S/N比が低下するアナログ・ボリュームの弱点を払拭したとする。

 ヘッドフォンアンプ用には、クラスAのアンプを用意。標準のヘッドフォンジャックも備えている。対応ヘッドフォンは32~300Ω。

 どちらのモデルも入力端子はアナログRCA×2、光デジタル×2、同軸デジタル×2、USB×1。出力はアンバランスのRCAの×1、XLRバランス×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1を用意。消費電力は20W、スタンバイ時0.2W。外形寸法は280×65×65mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.2kg(musicbook10)、3.4k(gmusicbook15)。

musicbook10/15の背面

デジタルパワーアンプ「musicbook50」

 musicbookシリーズのDACやプリアンプ、ネットワークプレーヤーとの組み合わせを想定したクラスDのパワーアンプ。出力は80W×2ch。対応するスピーカーのインピーダンスは4~8Ω。

デジタルパワーアンプ「musicbook50」

 ディスクリート構成のショート・シグナル・パス回路設計をベースに、丹念にチューニングしたというUCD(Universal Class D)テクノロジーを採用。「繊細かつダイナミック、瞬発力があり広帯域。極めて低い消費電力と低発熱を実現した」という。

 入力はRCAアンバランス、XLRバランスを各1系統。スピーカーターミナルはバナナプラグ専用で、裸線の接続はできない。消費電力は最大200W、ミュート時2.5W、スタンバイ時0.45W。外形寸法は280×220×65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.1kg。

背面

(山崎健太郎)