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三菱、レーザー+シアンLEDの4Kテレビを訴求。実物大の人工衛星を疑似体験

 10月7日〜11日にかけ、映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2014」が幕張メッセで開催される。前日となる10月6日には、プレス向けの事前公開が行なわれ、大手家電メーカーなどの主要ブースが公開された。ここでは三菱電機ブースの模様をレポートする。

三菱電機ブース

 ブースのテーマは「もっと身近に三菱電機 -4Kから宇宙まで、明日を創る三菱電機の技術力-」。文字通り、テレビやカーオーディオから、人工衛星まで、幅広い事業を手掛ける同社の技術や製品を一同に展示したものとなっている。

バックライトに赤色レーザーとシアンLEDを使った「REAL 4K」

 AV関連展示の目玉は、同社初の4K液晶テレビ「REAL LS1シリーズ」だ。10月30日発売で、65型の「LCD-65LS1」と58型「LCD-58LS1」の2モデルをラインナップする。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65型が70万円前後、58型が50万円前後。

REAL LS1シリーズの65型「LCD-65LS1」

 国内の4K液晶テレビとして初めて、バックライトに赤色レーザーとシアンLEDを採用し、高精細と広色域を両立しているのが特徴。既存の白色LEDバックライトでは、再現できない立体感ある映像が実現できるとしており、このバックライトシステムを「LASER BACKLIGHT」名付けている。

 直進性が高く、色純度が高い赤色レーザーを光源に利用することで、緑と赤が混ざらず、赤だけでなく、緑や、青の純度も向上。ブースの展示では、赤やスカイブルーの表現力が確認できるコンテンツが流れている。

バックライト使っている赤色レーザーとシアンLEDの利点を比較デモでアピール

 さらに、独立したサイドスピーカーボックスや「DIATONEスピーカー」などの採用で音質も向上させた。ブースではその仕組を解説していると共に、専用コーナーに音質体感シアターも完備している。

 なお、ブースではAV評論家・麻倉怜士氏による「三菱REAL 4Kの魅力」と題した特別講演も実施される。

DIATONEスピーカーの音質が体験できるシアターも用意されている
ひかりTVチューナ「AM900」も展示。ひかりTVの全サービスに対応し、トリプルチューナを搭載。1チャンネル視聴と2チャンネル同時裏録画ができる

カーオーディオ

オーディオナビ「DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ90シリーズ」が体験できるデモカー

 高音質を追求したオーディオナビ「DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ90シリーズ」2機種も展示されており、それを搭載したデモカーの中で音質を確認できる。10月9日より順次発売予定で、ラインナップは7N銅のケーブルなどを採用した上位モデル「NR-MZ90PREMI」(オープン/実売24万円前後)、ケーブルが通常タイプの「NR-MZ90」(同16万円前後)が用意される。

 7型/800×480ドットのディスプレイを備え、地デジのフルセグ/ワンセグチューナやDVD/CD、USB、SDカードスロット、Bluetooth、FM/AMチューナを搭載。従来機種からの変更点として、回路設計の改良やメニュー画面の見直しで、音質と使い勝手の向上を図っている。

 特に、上位モデル「NR-MZ90PREMI」は、7N(99.99999%)の高純度銅ケーブルを電源とスピーカーハーネスに使用。高精度の「アドバンスドDACマスタークロック方式」により、ジッタの排除を徹底し、試聴を重ねて回路パターン設計や部品選定を最適化し、波形伝送の損失を低減した「アドバンスドファインチューニング」も施し、アナログ領域の音質を改善している。

 2月に発表された、自動車向け「簡単操作インターフェース」を一般向けに初公開する。

 車載機器の新しい操作方法として、ドライバーが実行したい操作を推定して行なう「先回りエージェント」と、一回の音声入力で操作ができる「タッチ&ボイスHMI(ヒューマンマシンインターフェース)」が採用されている。

 「先回りエージェント」は、操作履歴や運転履歴などを基に、行き先検索や電話などドライバーが行ないたい操作を推定して上位3つの候補を表示し、3択ボタンで選ぶだけで操作できるというもの。

 「先回りエージェント」で候補がない場合、実行したい機能ボタンを長押しし、音声ガイダンスに従って実行したい操作内容を一回音声入力するだけで操作が完了できる。こうした「簡単操作インターフェース」により、2回以内、15秒以内で実行したい操作ができるとしている。

 こうしたシステムに、高輝度HUD(ヘッドアップディスプレイ)を用いて、画像や文字のデータを運転手に提示する機能も合わせて訴求されている。

自動車向け「簡単操作インターフェース」

宇宙事業関連の展示も

TURKSAT-4A バーチャル宇宙体験

 「TURKSAT-4A バーチャル宇宙体験」コーナーでは、トルコの国営衛星通信会社から受注した2機の通信衛星を紹介。トルコ全土をカバーするトルコビームのほか、中央アジア、ヨーロッパ、中近東、アフリカも幅広くカバーしており、放送、データ通信、インターネットサービスも提供するという。

 衛星は巨大過ぎるため、ブースに展示はできないが、その大きさを体験してもらうため、Oculus Riftを使った専用ゴーグルを装着すると、目の前に、原寸大のTURKSAT-4Aが表示され、その大きさを擬似体験できるコーナーが用意されている。

 さらに、GPSを上回る高精度な測位を実現する「準天頂衛星」の模型展示や将来の利用例の紹介、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の模型と、衛星から観測した実画像展示も紹介。

 また、宇宙事業で培った技術の展開として、人工衛星用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)複合材料の応用により軽量・高機能を実現した産業用換気扇なども展示されている。

「準天頂衛星」の模型
陸域観測技術衛星2号「だいち2号」
人工衛星用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)複合材料の応用により軽量・高機能を実現した産業用換気扇

(山崎健太郎)