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B&W“60年の集大成”ハイエンドスピーカー「800 Series Diamond D5」発表。日本展開は今秋

800 Series Diamond D5

Bowers & Wilkinsは、オーストリアで現地時間6月4日~7日に開催されているオーディオイベント「HIGH END Vienna 2026」において、ハイエンドスピーカー「800 Series Diamond D5」を発表した。なお、日本国内における受注開始時期は2026年秋の予定で、正式な受注開始日、出荷時期や価格は確定次第、改めてアナウンスされる。

「B&W 60年の集大成」として開発され、創業者ジョン・バウワースの「True Sound」の哲学を究極の形で具現化したものとして、多岐にわたる音響的、機械的、電気的改良が施されている。ラインナップと海外での価格は以下の通り。仕上げはステルス・ブラック、ウォーム・ホワイト、ライト・ウォールナット、ダーク・ウォールナットの4種類。

  • 「801 D5」 $65,000(2台1組) フロアスピーカー
  • 「802 D5」 $45,000(同上) フロアスピーカー
  • 「803 D5」 $35,000(同上) フロアスピーカー
  • 「804 D5」 $25,000(同上) フロアスピーカー
  • 「805 D5」 $15,000(同上) ブックシェルフスピーカー
  • 「HTM81 D5」 $15,000(1台) センタースピーカー
  • 「HTM82 D5」 $12,000(同上) センタースピーカー
  • 「FS-805 D5」 $2,000(2台1組) 805 D5専用スタンド
  • 「FS-HTM D5」 $1,500 HTM81(1台) D5/HTM82 D5専用スタンド

なお、ディーアンドエムホールディングスによれば、新シリーズの発売に伴い、既存の800 D4シリーズおよび801 D4 Signature/805 D4 Signatureは、既に英国ワージング工場での生産を終了しているとのこと。

引き続き秋頃までは、日本への生産済み在庫の入荷が予定されているものの、早期に販売終了が予想されるモデルや仕上げもあり、ユーザーに対して「お早めのご検討をお願いいたします。Signatureモデルを含む800 D4シリーズ各製品の在庫状況につきましては、お近くのBowers & Wilkins製品お取扱店までお問い合わせください」とコメントしている。

800 Series Diamond D5の進化点

805 D5

デザイン面の進化として、新しいトッププレート、スパイン(背面部)、台座から、改良されたドライブユニット・ポッド、ツイーター・ボディ、トリム・リング、グリルに至るまで、デザインを最適化。新しい仕上げと、より耐久性の高いアップグレードされた塗装も採用している。

D5シリーズの仕上げは、800 D4シリーズから刷新しており、サテン・ローズナットに代わり、限定モデル「801 Abbey Road Limited Edition」からインスピレーションを得た「ダーク・ウォールナット」が登場。これと調和するダークメタルのディテールとコノリー製ブラックレザーのトリムを採用している。

さらに、ステルス・ブラックも追加。ダークメタルのディテールと組み合わされることで、ダークトーンのキャビネットと各部の素材全体にわたって、より一貫性のある美しさを生み出した。

前世代のホワイトモデルから進化したウォーム・ホワイトも追加。シャンパンカラーのディテールをアクセントに添えた、より温かみのあるモダンな色調が特徴。

同じくシャンパンカラーのメタルディテールを採用し、ボディカラーにマッチするよう塗装されたタービンヘッド・アセンブリを組み合わせた新しいライト・ウォールナットも用意する。

なお、DBシリーズのサブウーファー(ブラックおよびホワイト仕上げ)も、組み合わせるスピーカーとのマッチングを高めるため、新しいステルス・ブラックとウォーム・ホワイトの仕上げに変更される。

新D5シリーズではさらに、質感をより向上させるため、より厳格な製造公差を設定。パーツ間の継ぎ目を最小限に抑え、固定部分を隠蔽し、パネルの隙間を大幅に縮小することで、よりシームレスでプレミアムな仕上がりになったという。

塗装の品質と工程も改良され、特に新しいステルス・ブラックのキャビネットにおいては、これまで以上に豊かで深く艶やかな仕上がりを生み出した。

サウンド面では、開放感、歪みの低減、解像度の向上、そして極めて優れたダイナミクスを実現。

サウスウォーター・リサーチ・エスタブリッシュメント(SRE)の研究チームによる綿密な測定とシミュレーションを経て、エンクロージャーによる音響的な影響をさらに低減するための、キャビネットの強化方法を新たに導き出した。

これはキャビネット背面に、新しく「Space Frame Bracing(スペースフレーム・ブレーシング)」をはじめとするアルミニウム製コンポーネントを数多く採用したもので、「新世代の800 Series Diamond D5は、Bowers & Wilkins史上最も高性能であり、同時に機械的に最も“静かな(不要な響きを追加しない)”エンクロージャー」だという。

このスペースフレーム・ブレーシングは、縦横に入念な補強を施した平行なアルミニウム製ブレーシング・レールで構成しており、キャビネット内部のマトリクスの背面に、直接ボルトで固定。スピーカー前面のアルミニウム製ブレーシングと同様に、エンクロージャー内部の剛性を飛躍的に高め、不要な振動によるサウンドへの悪影響やキャビネット起因の共振をさらに抑制するという。

これにより、「いっそうリアルで立体的なサウンドステージを生み出す」とのこと。

D5シリーズのフロア型モデルには、それぞれのキャビネットのフォルムに合わせた精緻な再設計により、大幅にアップグレードしたアルミニウム製台座(プリンス)を採用。

デザイン面では、スピーカーを支える脚部に、上質な金属製トリムを採用。台座の下端を下方に延長することで、底部のキャスターやスパイクを見えにくくしている。

音質面では、拘束層ダンピングとチューンド・マス・ダンピング(同調質量ダンパー)の組み合わせにより、不要な振動を徹底的に排除。新しいチューンド・マスは各台座の特性に合わせて個別に調整されており、スピーカーからの不要なエネルギー放射を抑えている。

4モデルの台座すべてにおいて、内部に収まるよう設計されたスタビライザー(アウトリガー)を追加する事で、デザインの細部まで磨きをかけた。

801 D4 Signatureにおけるモデリングとシミュレーションの成果を活かし、新しいD5のデザインでは、キャビネットの上部を強固に支えるアルミニウム製プレートを大幅に再設計。

剛性を高める肉厚なアルミニウム製リブ、エンクロージャー上部との結合を最適化する機械的接点の増加、そしてタービンヘッドやソリッドボディ・ツイーター・アセンブリを支えるためのデカップリング・マウントの改良により、キャビネット上部における機械的挙動が飛躍的に改善された。

それぞれのアルミニウム製トッププレートは、コノリー製レザーを用いた上質なカラーによって仕上げられ、D4でも使用された素材を用いたクリティカル・ダンピングを施すことで、接合部からの不要な共振を徹底的に抑え込んでいる。

筐体の剛性を高めるMatrixブレーシング・システムをベースに進化させた、「Enhanced Matrix」を採用。キャビネット前面の各ドライブユニット周辺という重要な領域の剛性を高めた。

各ドライブユニットが収められる開口部を囲むように精密に成形され、背面のラジアルリブで補強が強化された肉厚のアルミニウム・セクションを採用。このEnhanced Matrixが、新たに導入されたスペースフレーム・ブレーシングや、新しいアルミニウム製トッププレートと強固に一体化することで、キャビネット剛性の大幅な向上と、それに伴う不要なノイズの劇的な低減を実現したという。

804 D5

804 D5には、ContinuumコーンFSTアセンブリを格納する内部アルミニウム製エンクロージャーを新たに搭載する。800 Series Diamondのより大型のフロア型全機種に採用されている、強固なタービンヘッド構造から派生したのが、アルミニウム製エンクロージャー。

ミッドレンジ・アセンブリを音響的に隔離すると同時に、ドライブユニット自体に極めて安定した機械的デカップリング・ポイントを提供。コンティニュアム・コーン・ミッドレンジからより自由で開放的なサウンドが引き出され、「803 D5のような独立したヘッドを備えるモデルの空間表現能力に肉薄する」という。同時に、「804 D5はシリーズの中で最も空間に馴染みやすいフロアスタンディング・モデルとしての、伝統的で洗練された佇まいを保っている」とのこと。

ダイヤモンドドーム・ツイーターには最新世代のグリルメッシュを搭載

全モデルに、801 D4 Signatureのために開発された、ダイヤモンドドーム・ツイーター用の最新世代のグリルメッシュを搭載する。ドームを保護する剛性を維持しつつ、音響的な透過性をさらに高めたもので、解像度が大幅に向上し、軸外特性も著しく改善したとする。

新シリーズのすべてのミッドレンジ、バス/ミッドレンジ、およびバスドライブユニットは、Signature仕様のコンポーネントに基づく低歪みの磁器回路を導入。高い解像度、優れた過渡応答(トランジェント・レスポンス)、圧倒的なダイナミクスを備えた、極めてクリーンで正確なサウンドになったという。

ネットワーク部には、Signatureモデルから受け継いだ改良型クロスオーバー・コンポーネントを搭載した。より高品質な内部配線とターミナルポスト・リンクを用いた全く新しいワイヤーハーネスを採用している。

なお、クロスオーバー・アセンブリは、総アルミニウム製のプレートにマウント。堅牢なM8およびM4固定ボルトで、キャビネット本体と背面のスペースフレーム・ブレーシングの両方に結合。キャビネットの全体的な剛性の向上に寄与している。