ニュース

ソニー、HAP-Z1ES/S1でUSBメモリ再生/DSDギャップレス対応。Z1ESは音質も向上

 ソニーは16日、HDDオーディオトランスポート「HAP-Z1ES」と、アンプ内蔵のHDDオーディオプレーヤー「HAP-S1」のソフトウェアアップデートを実施。USBメモリ内の音楽ファイル再生機能を追加するほか、オーバーサンプリングの精度向上など、音質面の改良も行なった。

HAP-Z1ES(左)とTA-A1ES(右)

 ユーザーから要望が多かった機能の追加として、USBメモリなどに保存した音楽ファイルの再生に対応。背面のEXT端子に接続して再生できる。再生できるストレージは、FAT32/16でフォーマットされたメディアのみ。

 さらに、Android 2.3以降のスマートフォン/タブレットの端末内にある楽曲を、アプリの「HDD Audio Remote」を使い、HAP-Z1ES/HAP-S1内にコピーできるようになった。これにより、moraなどからAndroid端末で購入した楽曲を、PCを使わず、コンポに保存できるようになる。なお、iOS端末には対応していない。

 また、32bitのWAVファイル再生に対応。DSDファイルでのギャップレス再生も可能になった。

 使い勝手の面では、プレイリスト、お気に入りのリスト画面上にジャケット画像を表示できるようになり、ミュージック情報編集画面で各トラックのコーデック情報を一覧表示する事も可能になった。おまかせチャンネル編集機能(登録/削除)も追加され、自分好みに編集できるようになっている。

Z1ESではオーバーサンプリングの精度が向上

 Z1ESのみのアップデート内容として、楽曲再生時のオーバーサンプリング機能を強化。演算精度を向上させた「Precisionモード」を新たに追加。従来のモードは「Normalモード」になり、2つのモードが選べるようになった。

オーディオ設定画面
オーバーサンプリング機能において、演算精度を向上させた「Precision」モードが選べるようになった
従来の設定はNormalモードに位置づけられている

 演算精度の向上により、Precisionモードを選ぶと、空間のS/N感が向上。DSEEをONにした時は、ビット拡張処理の最適化も同時に行なわれ、消え際の音の再現力が向上するとしている。

HAP-Z1ES

(山崎健太郎)