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音楽に同期して人型ロボットを踊らせる制御システム「V-Sido×Songle」
(2015/1/16 13:08)
アスラテックと産業総合研究所(産総研)は16日、音楽にあわせてリアルタイムにロボットを踊らせる制御システム「V-Sido×Songle」を開発した。
アスラテックのロボット制御システム「V-Sido OS(ブシドーOS)」と、産総研による能動的音楽鑑賞サービス「Songle(ソングル)」を連携させ、楽曲の進行に合わせて振り付けパターンを割り当てて、さまざまな形、サイズの人型ロボットを踊らせることができるシステム。
Songleは、音声解析技術を用いて、ニコニコ動画やYouTubeなどのWeb上の音楽コンテンツの中身(サビ、ビート、メロディ、コード)を自動解析し、音楽鑑賞を楽しめるサービス。約80万曲以上のデータを用意している。V-Sido OSは、リアルタイムにロボットの動きを生成できる制御ソフトウェア。
Songleによって自動解析した楽曲のビート構造(拍と小節)と、楽曲構造(サビ区間と繰り返し区間)にもとづいて事前に用意された複数の振り付けパターンの中から動きを割り当て、V-Sido OSのロボット制御技術により、リアルタイムにロボットを踊らせる。
V-Sido×Songleでは、Songleに登録されている80万曲の楽曲の解析結果を、Songleの外部から利用できる「Sognle Widget」の仕組みを用いて、V-Side OSでロボットを制御。楽曲自体はニコ動などから直接再生し、解析結果のみをV-Sido OSで利用する。
Songleが自動解析したインターネット上の楽曲を指定するだけで、即座に楽曲に合わせてロボットを踊らせることが可能で、ロボットの形や大きさの違いを制御時に吸収するため、振り付けパターンを与えるだけで複数のロボットを同一の振り付けで同期しながら踊らせることができる。
楽曲にあわせて踊りの振り付けパターンを切り替えるため、例えば拍の小節の先頭で手足を動かしたり、サビ区間で派手に踊らせるといった制御も可能。楽曲構造の区間ごとに振り付けを指定でき、踊りながらの歩行にも対応。ロボットの制御情報を動的に生成しているため、踊っている最中に床面を傾けてもバランスを取って踊り続けることができるという。
両社では、引き続きV-Sido×Songleの共同開発を進め、機能追加や性能向上を図るとともに、他社との協力によるイベント利用や商品化なども目指していくとしている。