ニュース

東芝、'14年第3四半期決算は純利益719億円。海外テレビは北米以外もブランド供与へ

2014年度第3四半期決算概要

 東芝は29日、2014年度第3四半期(2014年4~12月/9カ月累計)決算を発表した。売上高は前年比4%増の4兆7,162億円、営業利益は同6%増の1,648億円、純利益は86%増の719億円。

 セグメント別では、電力社会インフラが売上高16%増の1兆3,703億円、営業利益は320億円増の400億円、コミュニティ・ソリューション部門が売上高6%増の9,733億円、営業利益は69億円増の245億円。半導体などの電子デバイス部門は売上高が3%増の1兆2,940億円、営業利益が34億円増の1,777億円と増収、増益となっている。

 注力分野のエネルギー、ストレージ、ヘルスケアの3事業領域で営業損益2,548億円、ROS(売上高利益率)6.5%を達成。電子デバイスの営業利益は昨年の過去最高益を更新するなど特に好調となっている。

 一方、テレビなどの映像事業やパソコン事業などを展開するライフスタイル部門は、売上高が8%減の8,864億円、営業損失は246億円悪化し、635億円の赤字となった。パソコン、テレビともに、販売地域絞込などで減収。損益面ではテレビなど映像事業が悪化したものの、パソコン事業は460億円の構造改革費用を除くと3四半期連続で黒字を確保した。

ライフスタイル部門の概要

 ライフスタイル部門の第3四半期(10~12月)のみでは、売上高が15%減の3,042億円、営業損益は305億円悪化し、342億円の赤字となった。そのため、テレビにおいては抜本的な事業見直しとして、北米事業の自社開発/販売を終息し、ブランド供与への移行を決定。3月からブランド供与へ移行する。

 北米以外の海外事業においても、自社開発や販売を終息し、ブランド供与へ移行することで、第三者と協議し、4月の合意を目標としているという。

(臼田勤哉)