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ソニー、ワイヤレスリアでリアル5.1chのサウンドバー上位機「HT-RT5」

 ソニーは、ワイヤレスリアスピーカーを搭載したテレビ向けサウンドバー「HT-RT5」を10月17日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後

HT-RT5

 6月発売の2.1chサウンドバー「HT-NT3」の基本機能を継承しながら、独自のワイヤレスリアスピーカーを追加し、リアル5.1ch対応したサウンドバー上位モデル。メインのサウンドバー部と、ワイヤレスのサブウーファ、ワイヤレスリアスピーカーで構成される。

HT-RT5
壁掛けにも対応

 4K/60pやHDCP 2.2にも対応し、4K放送対応サウンドバーとして利用可能。ワイヤレスリアスピーカーにより、配線の手間を省きながら、バーチャルではなくリアルな5.1chシステムとして利用できる。

HT-RT5利用イメージ

56mm低背サウンドバー+ワイヤレスリアでリアル5.1ch

 サウンドバー部は56mmと薄型低背タイプで、19mm径のソフトドームツィーターと60mmコーン型ウーファによるフロントスピーカーと、60mmフルレンジのセンタースピーカーを内蔵する。サブウーファとリアスピーカーは5.2GHz帯のワイヤレス対応で、サブウーファは160mm径コーンユニットを採用したバスレフ型、リアスピーカーは65mmユニットを内蔵する。アンプはS-Masterで、出力はフロント/センター70W×3ch、リアが50W×2ch、サブウーファが140Wの総合450W。

HT-RT5
リアスピーカー

 HDMI入力×3、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力(ステレオミニ)×1と、HDMI出力×1を装備。HDMI端子はいずれも4K/60pとHDCP 2.2をサポートしており、4K放送の入力にも対応。ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioのデコードも可能となっている。

 付属のステレオマイクを使った自動音場補正「D.C.A.C.DX」に対応。リアスピーカーの距離などを把握し、最適な音場設定に自動で設定できる。

付属のステレオマイク
D.C.A.C.DX
HT-RT5利用イメージ

ハイレゾ再生できるが、ロゴはつかず。Cast対応

背面

 HDMI入力のサウンドバーとしての利用のほか、Ethernetと無線LAN(Wi-Fi)を内蔵し、DLNAサーバーやUSBメモリなどに記録した楽曲再生にも対応。

 ハイレゾロゴは取得していないが、ただし、最高192kHz/24bitまでのFLAC/WAV、5.6MHz DSD(リニアPCM変換)などのハイレゾ再生が可能。NASやスマートフォン、タブレット、パソコンやUSBメモリなどに記録したハイレゾ楽曲を再生できる。ハードウェア仕様上はハイレゾ再生が可能だが、スピーカーが上面向き配置となっているなど音楽に特化した設計ではなく、ソニー社内のハイレゾ対応の基準を満たさないため、ロゴは取得していない。

USBメモリ

 Bluetoothに対応し、スマートフォンからの音楽再生に対応。AAC/SBCのほか、ソニー独自の高音質コーデック「LDAC」もサポートしている。NFCペアリングにも対応し、NFC対応スマートフォンと、ワンタッチでBluetoothペアリングが行なえる。

 音楽再生にはアプリの「SongPal Link」を利用し、AndroidやiOSスマートフォン/タブレット内の楽曲や、NASなどの楽曲を一括管理して再生できる。Google Castにも対応し、Google Music Playや、KKBOX、Tunein Radioなどの音楽ストリーミングサービスの楽曲を、スマホアプリで選曲/再生できる。DSEEによる高音質化も行なわれるため、ストリーミング音楽サービスをより気軽かつ高音質に楽しめる。

リモコン

 スタンドを含むサウンドバー部の外形寸法は1,080×128×56mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.8kg。リアスピーカーは97×97×252mm(同)、約1.5kg、サブウーファは191×386×383mm(同)、重量は約8.5kg。消費電力はサウンドバー約50W(待機時0.5W)、リアスピーカー1.5W(同0.5W)、サブウーファ8.5W(同0.5W)。リモコン「RM-AH111J」や、スタンド、フロントグリルなどが付属する。

(臼田勤哉)