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KITHIT、円筒型スーパーツイータの振動素子を刷新した「HIT-ST20」。ペア約39万円

新型スーパーツイータ「HIT-ST20」

 ブライトーンは、KITHIT(キットヒット)ブランドの新型スーパーツイータ「HIT-ST20」を発売した。価格は基本仕様でペア389,400円。15,000円でカラーオプションが利用でき、ブラウン、ワインレッド、ブラックから選択できる。

 KITHITは、九州工業大学の教授達が設立した企業で、スーパーツイータの他にセンサーやロボットなどを開発している。合成高分子素材フィルムを使っており、「早い音の立ち上がりと1,000kHzまで追随できる性能を有している」という(再生周波数帯域は16kHz~100kHz)。これにより、「音を忠実に再現することができることや、各楽器の高域での倍音まで再生することが可能なため、より自然な音で再生できる」という。

 フィルムを円筒状に構成しているため、全方位に平面波を発生させるのも特徴。「広がりのある豊かな音を場所を選ばず、しかも離れたところでも十分楽しめる」とする。

 新モデルは、既存の「HIT-ST10」をモデルチェンジしたもの。振動素子を刷新しており、形状に変化は無い。今後、HIT-ST1やHIT-ST1Wも「HIT-ST2」や「HIT-2W」へとモデルチェンジする予定で、既存のHIT-ST10、HIT-ST1、HIT-ST1Wは2016年3月まで並行して生産した後、生産終了となる予定。

 振動素子の刷新により、周波数特性を改善。電極部金属材やフィルム膜厚を見直し、従来製品に見られたディップを改善。その結果、「音の繋がりが良くなり、スムーズに超高域まで音が伸びるだけでなく、色気のある中域が張り出してくるようになった」という。色はブロンズからシルバーに変わった。

左が新モデル、右が従来モデル。振動素子の色がブロンズからシルバーに変わった

 円筒フィルムの周りをガードするブレードには、研磨処理を施したステンレス装飾板を採用。ベースの台座は職人が一点一点こだわって作り上げた天然木材で仕上げている。

 定格インピーダンス(16kHz)は8Ω。最大許容入力(16kHz)は20W。出力平均音圧レベル は86dB/w/m。「通常のスーパーツイータのように球面波(距離の二乗で減衰)でなく、平面波(距離に比例して減衰)を発生させる為、能率の良いスピーカーと合わせても問題なく効果を発揮できる」という。再生周波数帯域は16kHz~100kHz。ローカット周波数は16kHz(注文時に設定変更可)。外形寸法は13×13×16cm(幅×奥行き×高さ)。重量は920g。

(山崎健太郎)