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オリンパス、初のBluetooth対応PCMレコーダ。ハイレゾ再生も可能

 オリンパスは、96kHz/24bitまでのPCM録音が可能で、ハイレゾ音楽ファイルの再生も可能。さらにBluetooth機能も搭載したPCMレコーダ「LS-P2」と、軽量かつロングバッテリなICレコーダ「Voice-Trek DM-720」を1月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「LS-P2」が2万円前後、「DM-720」が13,000円前後。

PCMレコーダ「LS-P2」のレッドモデル

 カラーバリエーションは、LS-P2がブラックとレッド、DM-720がシルバー、ブラック、レッドを用意する。

 どちらのモデルも、3マイクシステム「TRESMIC」(トレスミック)を搭載。ステレオ感を際立たせる2つの高性能指向性マイクと、無指向性のセンターマイクを組み合わせたもので、ワイドレンジな音域をリアルに録音できるという。またLS-P2のセンターマイクは低域をとらえるのに優れているという。

「LS-P2」のブラックモデル
左からDM-720のレッド、ブラック

PCMレコーダのLS-P2はBluetooth対応

 LS-P2はICレコーダとして初めて、Bluetoothに対応。ワイヤレスで、Bluetoothスピーカーに録音した音楽を伝送したり、Bluetoothヘッドフォンで聴くといった使い方が可能。Android専用アプリ「Olympus Audio Controller BT」(iOSには非対応)を使い、スマホからワイヤレスでレコーダーを操作し、録音開始などができる。

 指向性特性制御技術を使い、マイクの指向性を調整する「ズームマイク」機能、空間の広さや発言者の人数を感知して録音レベルを自動調整する「ボイスチェイサー」機能などを搭載。使用状況に合わせて、最適な録音設定を簡単に呼び出せる「シーンセレクト」も用意する。

 録音形式は、PCMが96kHz/24bitまでで、44.1kHz/16bitなどもサポート。MP3は44.1kHz/320kbpsまでの録音が可能。内蔵メモリは8GBで、microSDカードスロットも装備、32GBまでのカードが利用できる。

 音割れしないよう録音レベルを抑えて録音した事で、音が小さくなってしまったファイルに対し、データに含まれる最大音量を読み取り、自動的に音量を上げたファイルを作成する「ノーマライズ機能」も備えている。

 再生時には、音声のない部分を自動的にスキップして再生する「声だけ再生」、複数の発言者が混在した場合に、小さな音は大きく、大きな音は一定レベル以上にならないよう音量を調整する「ボイスバランサー」、空調のノイズなどを低減する「ノイズキャンセル」機能も用意。

 音楽ファイルをミュージックフォルダに転送すれば、96kHz/24bitまでの再生が可能なミュージックプレーヤーとして使うこともできる。ROCK、POP、JAZZのプリセットや、ユーザーによる設定も可能なイコライザも装備。

 筐体は金属製パーツを採用。本体にスライドレバーで展開するUSB端子を備え、パソコンとダイレクトに接続してデータの転送・保存や、付属充電池の充電が可能。本体背面のネジ穴にアダプタを取り付けることで、三脚への設置もサポートする。

本体にUSB端子を装備

 18mm径のスピーカーも搭載。最大出力は150mW。ステレオミニのマイク入力、イヤフォン出力も装備する。

 アルカリ電池使用時の録音時間は約39時間、イヤフォンを使った再生時間は約31時間。電源は単4電池×1本。外形寸法は108.9×39.6×14.4mm(縦×横×厚さ)、重量は電池を含めて75g。

Voice-Trek DM-720

DM-720のシルバー

 内蔵メモリは4GB、microSDカードスロットも備え、32GBまでのカードが利用可能。録音はリニアPCMで48kHz/16bitまで、MP3は44.1kHz/320kbpsまでサポートする。

 マイクの指向性を調整できる「ズームマイク」機能、空間の広さや発言者の人数を感知し録音レベルを調整する「ボイスチェイサー」、使用状況に合わせて録音設定を呼び出せる「シーンセレクト」も装備。再生時には「声だけ再生」、「文字起こし」モードも備えている。

 本体にUSB端子を備え、PCへダイレクトにデータ転送が可能。付属の充電池を使った場合は、その充電も可能。

 18mm径のスピーカーも搭載。最大出力は150mW。ステレオミニのマイク入力、イヤフォン出力も装備する。

 アルカリ電池使用時の録音時間は約52時間、イヤフォンを使った再生時間は約35時間。外形寸法は105.9×39.6×14.4mm(縦×横×厚さ)、重量は電池を含めて72g。

(山崎健太郎)