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オリンパス、初の96kHz FLAC録音対応レコーダ「LS-P4」。実売2万円

 オリンパスは、リニアPCMレコーダ初のFLAC録音に対応した「LS-P4」を2月9日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。

LS-P4

 3マイクシステム「TRESMIC」(トレスミック)を搭載。ステレオ感を際立たせる90度配置の高性能指向性マイク×2に、低音域をとらえる無指向性センターマイクを組み合わせたもので、バスドラムやベースギターなど20〜80Hzの低音域も録音可能。広帯域の録音に対応する。

 リニアPCMレコーダとして初めて、96kHz/24bitまでのFLAC形式での録音に対応。長時間録音しても高品位な録音内容のままファイルサイズをコンパクトに抑えられる。Web経由で録音データを受け渡しする場合などに適するとしている。FLAC再生にも対応する。

 録音形式は、WAV/FLACが96kHz/24bitまでで、44.1kHz/16bitなどもサポート。FLAC 96kHz/24bitでの録音時は約5時間録音できる。MP3は64kbpsのモノラル録音が可能。8GBの内蔵メモリを備え、microSDカードスロットも装備、32GBまでのカードが利用できる。

3マイクシステム「TRESMIC」でハイレゾ録音対応

 本体のみで録音データを編集する機能を備え、リニアPCMレコーダの本体内編集機能として初めて、フェードイン/アウトに対応した。既存の音楽データに演奏や音声を重ね録りするオーバーダビングや、ファイル分割、トリミング、部分消去といった編集も行なえる。

 指向性特性制御技術を使い、マイクの指向性を調整する「ズームマイク」機能、空間の広さや発言者の人数を感知して録音レベルを自動調整する「ボイスチェイサー」機能などを搭載。録音データの音量を上げて聞き取りやすくする「ノーマライズ機能」も備える。

 録音ファイルの再生時には、音声のない部分をスキップ再生する「声だけ再生」、複数の発言者が混在した場合に、小さな音は大きく、大きな音は一定レベルに調整して聞き取りやすくする「ボイスバランサー」、空調のノイズなどを低減する「ノイズキャンセル」機能も装備。

 96kHz/24bitまでの再生が可能なミュージックプレーヤーとしても使える。プリセットのイコライザ(ROCK/POP/JAZZ)を備え、4バンドのユーザー設定も可能。

 Bluetoothに対応し、Bluetoothスピーカー/ヘッドフォンなどにワイヤレス出力可能。Android専用アプリ「Olympus Audio Controller BT」を使い、スマホからワイヤレスで録音開始/停止などの操作ができる。

 本体にUSB端子を備え、パソコンに直接接続してデータの転送・保存や、付属充電池の充電が可能。本体背面のネジ穴にアダプタを取り付けることで、三脚への設置もサポートする。

 3.5mmジャックのマイク入力、イヤフォン出力を備える。18mm径のスピーカーも搭載し、最大出力は150mW。

 単4形のアルカリ電池またはニッケル水素電池で動作し、アルカリ電池使用時の連続持続時間は約39時間(MP3 64kbps録音時)。外形寸法は108.9×39.6×14.4mm(縦×横×厚さ)、重量は電池を含めて75g。

本体にUSB端子搭載