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「パイプオルガンの16Hzもほぼ再生可能」、フォステクスから10万円のサブウーファ

 フォステクス カンパニーは、アクティブサブウーファ「CW250B」を1月中旬に発売する。価格は10万円。

アクティブサブウーファ「CW250B」

 同社が2009年から提唱している、大型スピーカーでも再生が困難な超低域成分をサブウーファで手軽にアドオンする「アドオン・サブウーファ」としての利用を想定したモデル。

 ユニットは25cm径で、最大34.6mmのロングストロークタイプ。BKPパルプとケブラーを混抄した高剛性振動板を使い、磁気回路も1.1テスラの強力なものを採用。特殊ボイスコイル(MFB検出コイル)により、「5弦コントラバスの最低音である32Hzを完璧に再生し、パイプオルガンの16Hzまでもほぼ再生できる能力を持つ」という。エッジには、耐久性が高く軽量で内部損失も大きいSBR系発泡ゴムを使用。

 筐体は剛性の高い密閉型で、共振を分散する構造を採用。バッフル板には2種類の特性の異なる材料、18mmCE合板(楠木/ユーカリ合板)と15mmMDFを再合板して使っている。その他の部分は共振を分散し、付帯音が少ない18mmのMDFを使っている。

 群遅延時間を改善するため、モーショナル・フィードバック(MFB)を導入。遅延の少ない密閉型である事に加え、60Hzにおいて24dBのMFBを掛けることで遅延を更に改善。「ベーシストが的確なテンポでしっかりと下支えしている快感が楽しめる」という。

 最大出力300W(4Ω)のPWMアンプと、高速応答リミッターで安定した最大出力音圧106dB/60Hzを実現。ICE powerをBTL動作で採用しており、アタックタイム2msec(実測)、リリースタイム700msec(設計値)の高音質応答リミッターでフィードバック制御。パーソナルユースでは十分な最大出力音圧を安定して再生できるという。

背面

 入力はライン入力に加え、アンプのスピーカー出力とも接続可能。サブウーファにもスピーカー出力を備えている。アドオン接続、スピーカーとアンプの接続は通常通りに行ない、R側からCW250Bのスピーカー入力へ接続、またL側、R側それぞれにCW250Bを1台ずつ、合計2台を使ってステレオ再生する事で、臨場感のある再生もできるという。ラインアウトも備えている。

 ローパス・フィルタのクロスオーバー周波数は40Hz~140Hzの間で可変可能。位相切り替えも可能。ミュージックソースセレクター(SYMPHONY/ROCK/MOVIE)も用意する。

 外形寸法は340×398×360mm(幅×奥行き×高さ)、重量は19kg。

(山崎健太郎)