ニュース
ソニー、照明からTVやエアコン操作、音楽再生「マルチファンクションライト」
(2016/1/13 14:20)
ソニーは、スマホ連携により、音楽再生やテレビやエアコンの操作などが行なえる照明機器「マルチファンクションライト」を開発、2016年上半期に製品化すると発表した。1月13日から15日まで、東京ビッグサイトで開催中の「ライティングジャパン2016」の自社ブースにて、実機を公開している。
マルチファンクションライトは、シーリングライトに、無線LAN(IEEE 802.11n)で制御するコントロールユニット「マルチファンクションユニット」を組み合わせたもの。シーリングライト部は東芝ライテックとの協業により開発され、8畳相当の部屋に適合。電球色(2,700K)から白色(6,500K)の色温度に対応する。
外径寸法は、660×95mm(直径×高さ)。一般的なシーリングライトと違うのは、直接発光のほか、天井への反射光も使うこと。これにより「柔らかな光の感触を表現する」(ソニー担当者)という。反射光については、RGB3色をミックスして演色する機能を持つ上位機種と、白色のみの下位機種が存在する。
光量・光色のコントロールはスマートフォンアプリで行なう。マルチファンクションユニットとスマートフォンはWi-Fiで接続。現状、iPhoneのみの対応を予定しているが、これは「主婦が使う状況を想定し、女性には圧倒的にシェアの高いiPhoneをまずサポートすることにした」(ソニー担当者)ためという。
マルチファンクションユニットには多数の機能が搭載されている。タイマーでの照明オンオフはもちろん、照明と連動して、赤外線リモコンを使ってテレビやエアコンを動かすこともできる。
現在は屋内の同一LAN内からのみの制御だが、製品化後にアップデートを予定しており、屋外からiPhoneを使い、自宅の照明の状況を確認した上で、一斉に電源を切ることも可能になるという。
マルチファンクションユニットには人感センサーが内蔵されており、下に人がきたことを検知して照明をオン/オフすることもできる。
また、マイクとモノラルスピーカーも内蔵しており、これを使って、離れた室内同士でハンズフリーのインターフォンのように会話をしたり、伝言メッセージを再生したりもできる。例えば、スマートフォンアプリから親が子供への伝言を録音しておくと、子供が帰宅し、照明のある部屋に入った瞬間に自動的に伝言を再生する、といった使い方ができる。
また、マルチファンクションユニットには音楽再生機能もある。ユニットは46mmのフルレンジ×1で、出力は約5W。DLNAに対応しており、スマートフォン内の音楽をマルチファンクションユニットで再生することもできるが、内蔵のmicroSDカードに音楽データをアプリ経由でコピーし、ユニット単体で音楽を再生できる。最大32GBのmicroSDカードに対応する。
現状、本製品の価格は「決定してないが、シーリングライトの価格帯を大きく逸脱するものにはならない」とのこと。個人向けのビジネスは現状想定しておらず、住宅建設や住宅設備を担当する企業へのB2B販路が中心になるという。