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final、平面磁界型ヘッドフォン「X8000」開発を一時中止。振動板製造企業が事業終了
2025年5月20日 11:44
finalは、開発を進めていた平面磁界型フラッグシップヘッドフォン「X8000」について、振動板の部品製造を委託していた企業の事業終了に伴い、部品の調達が困難になったことから、「急遽、開発・製造を0ベースで再検討せざるを得ない状況になった」と発表した。
X8000は、D seriesで採用しているfinal独自の振動板の制動技術「AFDS:エアフィルムダンピングシステム」を応用する予定で開発を進めていたヘッドフォン。今回、その技術の根幹を担うフィルムの製造が叶わなくなったとのこと。
同社は「新たに事業者を探しておりますが、設備の構築や生産技術の継承にどれほどの時間がかかるかが不透明であり、現時点では、平面磁界型ドライバー搭載のX8000を開発スケジュールに組み入れるのを中止するという苦渋の判断となりました」とコメント。
また「何らかの形で結実させられるよう、別の方法でドライバーを開発することも視野に検討を進めてまいります。X8000の発売を心待ちにしてくださっていた皆様には心よりお詫びを申し上げます」としている。
なお、同様の平面磁界型ドライバーを採用しているD8000 DC/D8000 DC Pro Edtionについては、部品の在庫を十分に確保しているため、生産体制に影響はないとのこと。