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ヤマハ、LED照明とBluetoothスピーカーを一体化、バッテリ内蔵モデルなど「Relit」2機種

 ヤマハは、音と光で空間を演出するBluetooth対応のオーディオシステム「Relit」(レリット)シリーズの新モデルとして、バッテリ駆動も可能なコンパクトタイプの「LSX-70」と、据置型の「LSX-170」の2モデルを発売する。発売時期と価格は、「LSX-70」が11月中旬で45,000円、据置型「LSX-170」が12月上旬発売で60,000円。

 いずれのモデルも、カラーはサンライトゴールド、ダスクブロンズ、ナイトブラックの3色。

据置型「LSX-170」のナイトブラック

 2013年12月に発売した、フロア型の「LSX-700」に続くRelitシリーズの製品で、オーディオ機能とインテリアとしても使える間接照明機能を一体化している。Relitという名前は、「Light and Music Relight Your Heart.」(灯りと音楽で心に灯をつけて)というメッセージから作られている。全国のインテリア雑貨ショップ、家具店などを中心に販売予定。

バッテリ駆動も可能なコンパクト型「LSX-70」
持ち運びもできる
LSX-170の使用イメージ

 Bluetoothまわりの機能は2機種で共通。Bluetooth 2.1+EDRに準拠し、プロファイルはA2DPに対応。コーデックはSBC、AAC、aptXに対応。SCMS-Tもサポートする。NFCには対応していない。

 ステレオミニのアナログ入力も1系統備えており、Bluetooth非対応の機器とも有線接続できる。

LSX-70の底部にステレオミニ入力
LSX-170の背面。こちらにも拡散板パネルを搭載している

 どちらも無指向性のスピーカーで、LSX-70は底部に5.5cm径ウーファ、上部に4cmツイータを各1基、LSX-170は9cm径ウーファの上に3cm径ツイータを配置。天面に反射板を備え、ユニットからの音を360度に拡散して、1基でも広がりのある再生を可能にしている。最大出力はLSX-70が10W×2ch(ACアダプタ利用時)、5W×2ch(内蔵バッテリ利用時)。LSX-170は15W×2ch。

LSX-70の天面ユニット部。銀色の部分の内側が拡散パネルになっている
LSX-170の天面ユニット。こちらも拡散板パネルを搭載している

 さらに、圧縮音源再生時に低音域の量感や高音域の伸びをプラスする、独自の音質改善技術「ミュージック・エンハンサー」や、小音量での再生時にも豊かで安定したサウンドを実現するという「ラウドネスコントロール」も搭載する。

アプリから明るさの制御もできる

 スマートフォン/タブレットのアプリと連携も可能。Android/iOS向けに、専用アプリ「DTA CONTROLLER」を用意。再生・停止・音量調整・音質調整・楽曲選択などがアプリから行なえる。

 さらに、アプリからはLEDライトの明るさも調整可能。LSX-70は5段階、LSX-170は10段階から設定できる。

部屋を暗くしたところ。左が「LSX-70」右が「LSX-170」
2013年12月に発売したフロア型の「LSX-700」

 また、スマートタイマー機能も用意。タイマー設定した時間に合わせてライトと音楽のオン/オフが自動で行なわれるもので、朝の目覚めや夜の眠りをサポートするという。ただし、LSX-70で利用する場合はACアダプタの接続が必要。

 LSX-70は2,900mAh/3.6Vのバッテリを内蔵。再生時間は、ライトを消して、出力200mWとした場合で約8時間。充電時間はスタンバイ状態で約4時間。ライトのみ点灯させた場合の消費電力はLSX-70が10W(ライトのみ利用時8W)、LSX-170が15W(同7W)。外形寸法と重量は、LSX-70が94×241mm(直径×高さ)で950g、LSX-170が271×271×290mm(幅×奥行き×高さ)で3.3kg。LSX-170はリモコンも付属する。

音を聴いてみる

 発表会場で短時間ではあるが、2機種を聴いた。

 どちらもスタイリッシュなデザインだが、音は正統派。据置型の「LSX-170」は、中低域がしっかりとした安定感のあるサウンドで、ゆったりと音楽を再生。音の広がりも良く、高域の鳴きや色付けも少なく、聴いていて心地が良い。リラックスして、優雅に楽しめるサウンドだ。

 コンパクトで持ち運びもできる「LSX-70」は、「LSX-170」と比べると中低域が薄い。しかし、中高域の描写は素直で、付帯音も無く、クリアで見通しが良い。迫力を求めるモデルではないが、繊細で色付けの少ない音は聴き取りやすく、音場の空間も広い。書斎など、パーソナルな空間で利用するのであれば、これでも十分に楽しめそうだ。

「音楽との接点を増やして欲しい」

ヤマハ 音響営業統括部 AV営業課 倉光大樹氏

 ヤマハの音響営業統括部 AV営業課 倉光大樹氏は、「朝ごはんを食べている時に、音楽をかけている人はどのくらいいるのかと疑問を持ち、周囲に聞いたところ、テレビなどはつけるが、音楽は聴かないという人が多かった。もしかしたら、音楽があれば誰かとの話も弾むかもしれない。オーディオをより暮らしに寄り添う形で提案し、一人でも多くの方に、音楽との接点を増やして欲しいという想いから開発した」と説明。

 音の傾向についても、1基だけで部屋全体に広がる音場や、ゆったりとした重低音を重視したという。

発表会では、製品をイメージしたJAZZコンサートも開催された

(山崎健太郎)