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M2TECH、DXD 384kHz/DSD 11.2MHz対応で約7万円のDAC。外部クロック対応機も

 トップウイングは、伊M2TECHの新製品として、USB DAC 2機種と、クロック1機種の3機種を4月初旬に発売する。価格は、「Evo DAC Two」が7万円、「Evo DAC Two Plus!」が10万円、「Evo Clock Two」が6万円。

Evo DAC Two

 東京の青山のスパイラルで、3月11日~13日に開催される「High Resolution Festival at Spiral」で初披露予定。M2TECHのバランス対応ハイエンドヘッドフォンアンプ「Marley」や、iFI Audioの「iPurifier DC」などと組み合わせて試聴できるという。

Evo DAC Two

 最高でDXDの384kHz、DSDの11.2MHzまで対応するUSB DAC。USB Audio Class 2.0に対応し、Windows用にASIOドライバを用意する。

 DACはESSの「SABRE 32 ES9010K2M」を採用。高精度・低ジッタのクロックも用意し、DACの能力を最大限に活かせるという。

 USBに加え、同軸、光デジタル入力も各1系統装備。同軸と光でもジッタ低減機能が利用できる。出力はアナログRCA×1系統。アナログ部には、高品質のポリプロピレン・キャパシタと低ノイズ・オペアンプを搭載している。

Evo DAC Twoの背面

 リモコンも付属し、ボリューム、バランス、ミュート、入力切り替えなど、全ての機能が操作可能。HIDプロトコルにも対応し、PCからの操作にも対応する。

 電源はUSBのバスパワー駆動が可能だが、Evo Supply Twoなどの外付け電源ユニットも利用でき、高音質化が図れるとする。外形寸法は110×100×55mm(幅×奥行き×高さ)。重量は500g。

Evo DAC Two Plus!

 最高でDXDの384kHz、DSDの11.2MHzまで対応するUSB DAC。搭載しているDACなど、主な仕様はEvo DAC Twoと同じだが、「Plus!」ではクロック入力とI2S入力を装備。後述する外部クロックの「Evo Clock Two」などを接続し、クオリティをアップできるほか、PS Audio互換のI2S入力と連携し、高音質再生もできるという。

Evo DAC Two Plus!

 例えば、PCとhiFace Evo Twoを接続してI2Sで出力、それをEVO DAC TWO Plus!に接続。Evo Clock TwoでhiFACEとDACのクロックを同期させるといった使い方もできる。Evo DAC Two Plus!の外形寸法は110×100×55mm(幅×奥行き×高さ)。重量は500g。

背面

Evo Clock Two

 Evo Twoにパーフェクトにマッチするように作られたという、ワード・クロック、マスター・クロックジェネレータ。Evo Two以外の機器にも利用できる。なお、Evo Clock TwoとEvo Twoが専用光リンクで接続されている際は、周波数選択が自動で行なわれる。

Evo Clock Two

 ワードクロックは最高384kHz、マスタークロックは24.576MHz までに対応。標準的な10MHzのクロックに対応したDAC向けに、10MHzマスター・クロック・オプションを備えるほか、DSD伝送に適合したスペシャル・クロック・コンフィギュレーションも用意する。

 ロー・フェイズ・ノイズのTCXO(温度補償水晶発振器)を搭載。電源からのノイズ混入を防ぐため、超低ノイズ・レギュレーターも搭載する。

 出力は、ワードクロック、マスタークロック、専用光リンク用端子を各1系統装備。外形寸法は110×100×55mm(幅×奥行き×高さ)。重量は500g。

背面

(山崎健太郎)