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シャープに新入社員121人。鴻海共同会見前日に入社式
「いたずらに規模を追うな」と高橋社長反省
(2016/4/1 19:20)
シャープは、2016年4月1日、奈良県天理市のシャープ総合開発センターで、2016年度入社式を行なった。
今年の新入社員は121人で、そのうち、技術系が70人。内訳は男性が59人、女性が11人。また、ビジネス系が51人。内訳は男性が21人、女性が30人。ビジネス系では女性が約6割、全体でも3分の1以上を占めたほか、外国籍の新入社員が全体の約2割を占めたという。なお、10月入社および1月入社の社員が3人いたため、入社式への出席者は118人となった。
シャープの高橋興三社長をはじめ、8人の役員が出席。高橋社長が激励の言葉を述べたあとに、各カンパニー社長から、カンパニー各社の紹介と、新入社員への期待の言葉が述べられた。
高橋社長は、「新しい仲間として皆さんを迎えることができ、たいへん嬉しい」と語ったあと、「当社は、3月30日に、台湾の鴻海精密工業との戦略的提携を決定した。鴻海は、成長する東アジアのシンボルともいうべき存在。社内のあらゆる仕事で、国境を越えた連携の機会が生じることになるだろう。私は、社長になって、経営理念や経営信条を読み返して、それを自分が理解できていなかったことに気づいた。経営理念は、『いたずらに規模のみを追わず』と始まる。この経営理念を実践できなかったことも当社が経営危機に陥った原因のひとつ。皆さんも、これを読み返し、創業者の理念に近づけるようにしてほしい」と語った。
さらに、「これから仕事をしていくためには、信頼感の蓄積が大切である。取引先や同僚、自分のまわりのステークホルダーなどとの信頼感を構築するには、ギブ・アンド・テイクのギブからはじめることが大事である。今年は、シャープにとって、新しい門出の年となる。皆さんと一緒にスピード感をもって果敢にチャレンジしていく。今日から一緒に頑張っていこう」とした。
一方、新入社員の代表2人が入社にあたっての決意を表明。「初心と真心を忘れず、いかなる困難にも動じない信念と誇りをもって、日々精進することを誓う」、「志を高く持ち、どんな環境においても諦めず全力で取り組み、社会に貢献していくことを誓う」と述べた。
シャープは、4月2日、大阪・堺のグリーンフロント堺内にある堺ディスプレイプロダクトにおいて、高橋興三社長が出席して、鴻海精密工業の郭台銘会長兼CEOとともに、共同記者会見を開き、鴻海精密工業によるシャープの買収について説明を行なう。