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薄くなった、ARのエレガントハイレゾプレーヤー「AR-M20」。74,000円

 フロンティアファクトリーは、Acoustic Research(AR)の新ハイレゾプレーヤー「AR-M20」を、6月17日に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は74,000円。4月29日、30日に開催される、フジヤエービック主催「春のヘッドフォン祭 2016」に先行展示する。

ハイレゾプレーヤー「AR-M20」

 既存の「AR-M2」とよく似たデザインで、AR-M20もスマートフォンのようなタッチパネルタイプの大型ディスプレイを搭載。OSにはAndroid 4.3を採用し、専用のプレーヤーソフトもインストールされている。

背面

 内蔵メモリは32GB。200GBまでのカードが利用できる、microSDXCスロットも備えている。USB-OTGストレージも接続できる。CPUはクアッドコアのCortex-A7。

 AR-M2との大きな違いは“厚さ”で、M2は15mmだが、M20は10mmと薄くなっている。ディスプレイは5型で、解像度は1,280×720ドット。

 さらに、DACがM2の「PCM1794A」から「PCM5242」へと変更。DACにサンプルレートコンバータ機能が内蔵されるようになった事で、M2に搭載していた単体のサンプルレートコンバータ「CS8422」が省かれている。PCM5242の内部で、オペアンプとコンデンサの処理を行なう、ダイレクトドライブ方式となった。クロックは44.1kHz系と、48kHz系を分離し、それぞれに専用のクロックを搭載する。

 オペアンプが無くなり、2段増幅回路ではなくなった。出力が3.7Vから2.1Vへと下がったが、これにより、「イヤフォン使用時でもノイズが感じられなくなる」という。ヘッドフォンアンプには「TPA6120A2」を採用。M2はアナログタイプのボリュームを採用していたが、M20はデジタルタイプ。150ステップでの調整ができる。

底部にステレオミニの出力を装備。側面にボタンとmicroSDカードスロットを備えている

 再生可能なファイルは、PCMが384kHz/32bitまでに対応。ただし、384kHzは192kHz、352.8kHzは176.4kHzへとダウンコンバートしながらの再生になる。対応ファイルはFLAC、Apple Lossless、WAV、DXD、APE、AIFF。DSDは5.6MHzまでの再生が可能だが、PCM変換再生となる。

 出力はステレオミニのヘッドフォンのみ。M2のラインアウトは、M20では搭載していない。ヘッドフォン出力は、228mW×2ch(16Ω)、130mW×2ch(32Ω)、15mW×2ch(300Ω)。

 IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能も備えている。バッテリは3,150mAhで、再生時間は最長16時間。充電所要時間は4時間。外形寸法は136×70×10mm(縦×横×厚さ)。重量は177g。

ディスプレイの保護フィルムなどが付属する

「AR-M2」向け最新ファームも公開

 また、既発売の「AR-M2」向け最新ファームウェア、2.5.6も27日に公開された。新たにギャップレス再生に対応するほか、アプリ「AR Music Player」のアイコンが変更される。

(山崎健太郎)