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楽天モバイルとU-NEXT、データ無制限でU-NEXT見放題「Rakuten最強U-NEXT」10月から。月額4,268円

左から楽天モバイル代表取締役会長の三木谷浩史氏、U-NEXTの取締役会長 宇野康秀氏

U-NEXTと楽天モバイルは、業務提携に向けた基本合意契約を締結。U-NEXTの見放題コンテンツを楽天モバイルギガ無制限で楽しめる「Rakuten最強U-NEXT」を発表した。料金は月額4,268円。10月から提供予定で、楽天モバイル公式サイト、楽天モバイルショップ、楽天モバイル公式 楽天市場店で申し込み受付を開始する。

Rakuten最強プランは現在月額3,168円、そしてU-NEXTの月額利用料金は2,189円で、合計すると月額5,357円となるが、「Rakuten最強U-NEXT」は月額4,268円と、月額1,089円お得になる。

楽天モバイルはこれまで、データ利用量が少なければ段階的に月額料金が安くなる「Rakuten最強プラン」を提供、契約数も純増するなど低廉でシンプルな料金プランで支持を集めている。

U-NEXTは、有料契約者数は466万人を超え(2025年2月時点)、2024年の定額制動画市場シェアで2位につけているが、他サービスと比べて高めな料金設定であることから、価格ハードルが解約理由の1つにもなっていた。

10月にスタート予定の「Rakuten最強U-NEXT」に加入すると、U-NEXTが視聴可能で、U-NEXTで配信している映画、ドラマ、アニメ、音楽、スポーツのほか、200誌以上の雑誌や3,000冊以上の児童書などを、データ容量を気にせずギガ無制限で楽しめる。ただし、通常のU-NEXTで毎月付与される1,200ポイントは、Rakuten最強U-NEXTプランには含まれない。

さらに、10月から「U-NEXTサッカーパック」で配信している試合の中から、毎月数試合を追加料金なしで提供する予定。

また、Rakuten最強U-NEXTでは、「Rakuten最強プラン」契約者に提供している「楽天マガジン」や「楽天ミュージック」等のデジタルコンテンツ特典、「Rakuten Link」や海外ローミング等のすべてのサービスが利用可能。「最強青春プログラム」や「最強こどもプログラム」等の各種プログラムを適用すると、よりお得にU-NEXTが楽しめる。

楽天モバイルでは、6月23日から9月30日まで、初月実質最大2,200円で「Rakuten 最強プラン」のギガ無制限と「U-NEXT」をセットにした「Rakuten最強U-NEXT先行キャンペーン」も実施する。詳細はキャンペーンサイトを参照のこと。

「日本企業の最強タッグ」

楽天モバイルの三木谷浩史代表取締役会長

楽天モバイルの三木谷浩史代表取締役会長によれば、今回のRakuten最強U-NEXTは、楽天側からU-NEXTに提案し、実現したものだという。三木谷氏は「ギガ無制限の楽天モバイルと、見放題で凄まじいライブラリを持つU-NEXTの組み合わせは、まさにメイクセンスだと思う」とコメント。

また、他の映像配信サービスとの連携について三木谷氏は、「現在のところはございません。(U-NEXTと)運命共同体でがんばりたい」と笑顔で語った。

発表会は渋谷で行なわれたが、楽天とUSEN-NEXT HOLDINGS(当時は有線ブロードネットワークス)は、今から20年以上前に、動画配信サービスのSHOWTIMEを展開。当時、三木谷氏と、今回の発表会にも登壇したU-NEXTの宇野康秀取締役会長の2人が、同じく渋谷で発表会を開催した過去がある。

三木谷氏は、「当時はADSLが出てきたタイミングで、まだまだインターネットのスピード速くなかった。それが、現在では5Gや光ファイバーも普及。5Gは4Gbpsと、当時の4,000倍のスピードになっている。そして、いくら使っても上限がかなり安いプランも提供し、若い人を中心に高評をいただいている。(U-NEXTとの連携は)日本企業の最強タッグになるのではないか」と、Rakuten最強U-NEXTへの期待を語った。

U-NEXTの宇野氏も、当時を振り返り「好きなものを好きなだけ、エンタメを楽しむ。いつか、そういう時代が来るのではないかと、三木谷さんと渋谷で会見をさせていただいたのが懐かしい。(Rakuten最強U-NEXTは)23年前に、私達がやりたかった世界観。ここからさに進化発展し、最強でありつづけるようにしたい」と抱負を語る。

U-NEXTの近況

さらに、U-NEXTの近況について、「現在、466万人の契約者数で、国内シェアではNetflix、Amazon Primeの間に入る2位となり、Netflixとの幅を少しずつ狭めている。また、主な映像配信サービスの中で、私達だけがユーザー数を伸ばすことができている。これは、他のサービスと少し違う考え方を持っているため。他のサービスは、1つの強力なオリジナルコンテンツを作り、それを見ていただく。一方で、U-NEXTは、とにかく観たい人が、観たいものが、そこに必ずあるというラインナップの豊富さを追求してきた」と分析。

さらに、「ここ数年は、ライブラリーの作品を沢山置くだけでなく、音楽やスポーツなどのライブ配信にも力を入れている。今まさに行なわれているものを配信したり、後からそのライブを鑑賞したり……。こうした取り組みがユーザー数をさらに高めている」とした。

さらに宇野氏は、「契約者数が466万と、500万は見えてきているが、今回の協業で600万、700万、そして違う桁の世界も見ていきたい」と、展望を語った。