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ハイレゾ音源対応で復活した音楽編集ソフト「DigiOnSound X」

 デジオンは、DSDやFLACのインポート/エクスポートに対応したWindows用の音楽編集/プレーヤーソフト「DigiOnSound X」と、DSD非対応で最大6トラックまでの「DigionSound X Express」を5月16日より発売する。ダウンロード販売のみで、価格はDigiOnSound Xが21,600円(税込)、DigiOnSound X Expressが7,560円(税込)。対応OSはWindows 7/8.1/10。

DigiOnSound X

 DigiOnSoundシリーズは、1999年に発売以来、マルチトラック対応や非破壊型編集などを特徴とした音楽編集ソフトウェアとして約15年間発売されていたが、2014年に販売終了した。しかし、世界的なアナログレコードの人気復活や、ハイレゾ音楽配信サービスの浸透など、最新のオーディオ動向に合わせた機能を強化し、ハイレゾ音源の編集ツールとして復活した。

 新たにFLACやApple Lossless(ALAC)、DSDなどハイレゾフォーマットに対応(ExpressはDSD非対応)。また、VSTプラグインやGracenote対応などの強化も図っている。サウンド形式は32bit/192kHzまでの対応となる。

 DigiOnSound Xは、無制限のマルチトラックや5.1ch、DSDのインポート/エクスポート対応、20バンドグラフィックEQ、エフェクトチェイン、周波数分析機能などを搭載した上位版。DigiOnSound X Expressは最大6トラックまでで、5.1chやDSDインポート/エクスポート、周波数分析などを省いている。

 DigiOnSound Xのみの新機能であるDSDインポート/エクスポートは、DSD 11.2MHz(DSD 256)まで対応。ただし、読み込み時に192kHz/32bitのPCMに変換される。

 新たにGracenoteのMusicID CD、MusicID Fileに対応。6月末のアップデートで対応予定で、CDや配信楽曲を解析して、タイトルやアーティスト、アルバム、ジャンル、トラック番号などのデータを取得。取得したデータは、M4A、FLAC、WAV、MP3に埋め込まれ、データの編集も行なえる。

 また、圧縮音源をハイレゾ化して保存する機能も搭載。サンプリング周波数や量子化ビット数をハイレゾ品質にしながら高音域を補正し、FLACやApple Lossless、WAVでの保存が可能。独自の高域補正/音質向上技術「DHFX(DigiOn High Frequency eXtension)」により、音質を向上する。今回のバージョンアップでは、サンプリング周波数変換時に演算精度を上げ、音質の良いリサンプリングを実現しているという。

 DHFXエフェクターでは、DHFXによる補正効果を3段階で選べるほか、クラシック、ポップ、ロック、ジャズの4種類のジャンル設定も可能。DigiOnSound Xのみ周波数分析機能を備えている。

機能別ランチャーも新搭載
DHFXでは4種類のジャンル設定でアップコンバート時の音質調整が可能

 WASAPI排他モードでの再生やASIOドライバに対応。Dirext X AudioプラグインやVSTプラグインにも対応している。日本オーディオ協会によるハイレゾロゴを取得している。

(臼田勤哉)