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HQM STORE、チューリップの「LIVE!! ACT TULIP」をハイレゾ配信。7月19日から

 クリプトンは、ハイレゾ音楽配信サイト「HQM STORE」において、1972年結成のバンド・チューリップのライブアルバム「LIVE!! ACT TULIP」シリーズ3作品を7月19日より配信開始する。フォーマットはDSD 2.8MHzと192kHz/24bitのFLACで、アルバム価格は各2,980円(税込)。単曲配信は行なわない。また、同社のiOS端末向け配信「HQMクラウド」で、48kHz/24bitのApple Lossless(ALAC)音源を1,980円(税込)で配信する。

チューリップのライブ盤「LIVE!! ACT TULIP」シリーズ3作品を配信

 結成45周年を迎えるチューリップは、全国ツアー「TULIP Memorial Tour "it remembers"」を今年9月から開催予定。そのツアーを前に、ライブアルバム3作をHQM STOREで既に独占配信中のチューリップ作品ラインナップに加える形となる。いずれもハイレゾ化は初となる。

 配信されるアルバムは、1973年9月に渋谷公会堂で開催された、初の単独ライブ「LIVE!! ACT TULIP」と、1976年8月の札幌・福岡公演を収めた「LIVE ACT TULIP VOL-.2」、1978年の野外ライブ録音「LIVE!! ACT TULIP Vol.3」の3作。ライブ盤1作目の「LIVE!! ACT TULIP」は、今日ではコンサート収録盤として一般的なライブという言葉を、日本で初めてタイトルに使用したアルバムとしても知られる。

 ハイレゾ化にあたり、現存するアナログテープのスタジオマスターをデジタルリマスタリング。マスターからPCM変換を行ない、192kHz/24bitのFLACデータを作成。またDSD用として、マスターから352.8kHz/24bit DXD(Digital eXtreme Definition)へのアップサンプリングでデジタル化し、そこからDSDIFF生成を行なった。

 ハイレゾ化の作業工程においては40度でベーキング処理したマスターテープを利用。その日のうちに回して音源を取り込まないとヘッドに絡むため、迅速に作業する必要があった、などの裏話がメディアを対象に開かれた説明会で明かされた。

 また、チューリップのプロデュースを担当していた新田和長氏が、当時の思い出などを語った。新田氏は東芝音楽工業(後の東芝EMI、現EMIミュージック・ジャパン)に所属していおり、チューリップとはデビュー前から関わりがあったという。今回配信されるライブ盤の音源の元となった、シンコーミュージックで保存されていたオリジナルマスターも披露された。

チューリップのプロデュースを担当していた新田和長氏
「LIVE!! ACT TULIP」のオリジナルマスター

(庄司亮一)