ピクセラ、B-CASと同サイズの地デジチューナモジュール

-サイズと消費電力を約3分の1に。7月出荷開始


B-CASカードとの比較。ほぼ同じサイズを実現している

7月出荷開始

 株式会社ピクセラは1日、同社従来比約3分の1のサイズを実現した、カードサイズの家電向け地上デジタルチューナモジュール「PIX-XT041-ZZ0」を開発。7月に出荷を開始すると発表した。6月2日から台湾で開催される「COMPUTEX TAIPEI 2009」において、日立製作所ブース内にて参考出展される。

 突起部分を除いたサイズが84×55mmと、B-CASカードとほぼ同じサイズを実現した地デジチューナモジュール。サイズだけでなく、同社従来品と比べ、約3分の1となる低消費電力3.5Wも実現した。「通常のテレビだけでなく、小型ポータブルテレビやデジタルフォトフレームタイプのテレビなど、様々な形態でのデジタルテレビ機能の需要に応えるために開発した」(ピクセラ)という。

 メインチップを変更することで、部品点数を削減。基板の小型化も含め、大幅なコストダウンを実現している。また、従来モデルと制御通信プロトコルの互換性を確保しているため、スムーズな製品化ができるという。

 映像出力は、コンポーネント(480i/480p/1080i/720p)に対応。S映像とCVBSもサポートする。ただし、映像出力は排他出力。音声出力はアナログステレオ、SPDIFに対応する。

 EPGに対応し、最大5局、4時間分の表示が可能。表示エリアを拡大することで、従来より見やすくなったという。字幕、音声切換、緊急警報放送、文字スーパーにも対応。データ放送、双方向サービスには対応していない。


(2009年 6月 1日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]