パイオニア、新UIや低価格化でメモリナビ海外市販を強化

-トップ画面レイアウト変更が可能なフラッグシップなど


北米向けのAVIC-U310BT
6月29日発表


 パイオニア株式会社は、北米/欧州/ロシア/オーストラリアの市販市場向けカーナビ新ラインナップを発表。インダッシュ型メモリナビの普及価格帯~フラッグシップモデルを順次発売する。

 いずれも、地図データの格納メディアに内蔵フラッシュメモリを採用。また、各モデルの特性に合わせ、新しいUIの採用や、Web連携機能「FEEDS」の拡充などを行なっている。価格面では、フラッグシップモデル、中価格帯モデル、普及価格帯モデルとラインナップを充実させ、多様化する市場の要求に対応するとしている。

 発売される新製品は、普及価格帯モデルが「AVIC-U310BT」(北米)、「AVIC-F310BT」(欧州、オーストラリア)で、「フラッグシップモデルが「AVIC-Z110BT」(北米)、「AVIC-F10BT」(欧州、ロシア、オーストラリア)、中価格帯モデルが「AVIC-X910BT/X710BT」(北米)、「AVIC-F910BT」(欧州、オーストラリア)、「AVIC-F710BT」(欧州)。

 フラッグシップモデルの特徴はインターフェイスの改善。「HOMEメニュー・コンセプト」の採用で、タッチパネル上のメインメニューにユーザーがショートカットを配置でき、AV機能などへのアクセスが向上している。また、音声認識では対応言語が7言語に拡大。AV機能のほか住所検索にも利用できる。

 普及価格帯には600米ドルという低価格モデル(従来は1,000米ドル)を投入。欧米豪市場における自動車需要の小型化シフトに対応し、新規需要やポータブルナビ(PND)からの買い替えを促進、インダッシュ型の本格的な普及拡大を目指すとしている。

 フラッグシップ/普及価格帯モデルのいずれにおいても、コンパクトな地図データベースフォーマット「L-FORMAT」を採用。北米の地図データを従来の1/10以下(1.4GB)に圧縮しており、2GBの内蔵メモリで普及価格帯のモデルが開発可能になったという。

 専用の「FEEDS PCアプリケーション」でパソコンとナビの間でSDカードを介したデータ共有が可能。Google Mapsで検索した情報をナビに地点情報(POI)として取り込む機能や、走行履歴データや給油情報といったデータからCO2排出量などを診断し、ユーザーのエコドライブを支援する機能も利用できる。そのほか、ディスプレイ部の脱着が可能な「デタッチ・フェイス機構」(AVIC-U310BT/F310BT)や、Bluetoothハンズフリー機能なども採用している。



(2009年 6月 29日)

[AV Watch編集部 中林暁]