デノン、HDMI関連機能を強化した7.1ch AVアンプ
-ジッタ低減やドルビーPLIIzなど搭載の「AVC-3310」
株式会社デノンコンシューママーケティングは、7.1ch AVアンプ「AVC-3310」を8月下旬に発売する。価格は126,000円。ボディカラーはブラック(K)、プレミアムシルバー(SP)の2色を用意する。
AVC-3310(SP) |
最大出力180W×7ch(6Ω)、定格出力120W×7ch(8Ω)のAVアンプ。HDMI入力したドルビーTrueHDやDTS-HD Master AudioなどのHDオーディオのデコードに対応。サラウンドバックチャンネルのL/R用アンプは、スピーカー構成にあわせてフロントLR(バイアンプ用)、フロントハイトL/Rにも割り当て可能。フロントハイトL/R構成での利用時には、幅や高さ方向の音場表現を可能にする「ドルビープロロジック IIz」によるサラウンド再生が行なえる。
ブロックごとに専用回路をディスクリート構成した「ダイナミック・ディスクリート・サラウンド・サーキット(D.D.S.C- HD)」を搭載。電源部は各回路ブロックごとに分離し、回路間の干渉を抑制。新開発の大容量ブロックコンデンサーと整流ダイオードにより回路構成しており、安定した電源供給能力を確保しているという。
信号経路のシンプル/ストレート化を徹底。シャーシも徹底した防振対策を施して音質への影響を排除している。また、全チャンネルに対して独自の原音波形再生技術「AL24 Processing Plus」を搭載。デジタルオーディオ信号の量子化によるゆがみを低減し、音楽再生能力を高めるという。特にHDフォーマットのマルチのリニアPCM入力信号に対して効果を発揮するとしている。
入力信号と出力信号の位相を比較することで、ジッタを低減するという「クロック・ジッター・リデューサー」も搭載。デジタル処理を行なう全ての信号に対して有効となり、ジッタを抑制できるとする。
専用マイクによる、自動音場補正機能も搭載。急峻な音量変化を適正に調整しながら聞き取りやすさを向上する「Audyssey Dynamic Volume」や、MP3などの圧縮音源に対して、低域の量感補正などの音質改善を図る「コンプレストオーディオ リストアラー」も備えている。
背面 |
HDMIは入力5系統、出力1系で、HDMI CECにも対応。国内主要テレビメーカーのテレビとの連携が可能となっている。アンプの電源スタンバイ時でも、プレーヤーの映像/音声をテレビに出力できるパススルー機能も装備する。また、ハイbit処理可能というIPスケーラー回路も備えており、アナログ映像信号のHDMI出力時にアップスケーリングが可能となっている。
HDMI以外の入力端子は、映像系がD5×2、S映像×9、コンポジット×9、音声系がアナログ音声×10、7.1ch入力×1、同軸デジタル×3、光デジタル×2。出力端子は映像系がコンポーネント×1、D5×1、S映像×1、コンポジット×1。音声系がプリアウト(7.1ch)、レックアウト×2、光デジタル×1。
別売のiPod用コントロールドック「ASD-11R」を接続して、ビデオや音楽、写真などの再生も可能となる。消費電力は275W(待機電力0.1W)。外形寸法は434×414×171mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12.9kg。リモコンが付属する。
(2009年 7月 17日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]