CEATEC JAPAN 2009【その他編】

フォステクス、32bitDAC採用ヘッドフォンアンプを出展
村田製作所の新スピーカーや、地デジアンテナなど


会期:10月6日~10月10日

会場:幕張メッセ

入場料:大人1,000円/学生500円
      (事前登録で無料/最終日は無料)



■ フォスター電機(フォステクス)

フォステクスの32bit DACを搭載したヘッドフォンアンプ2モデル

 フォスター電機株式会社フォステクスカンパニーは、「フォステクス」ブランドの32bit DACを搭載したヘッドフォンアンプ2モデルを参考出展した。ともに年内の発売を予定しており、価格はヘッドフォン出力2系統の「HP-A7」が10万円以内、1系統でUSBバスパワー対応の「HP-A3」が5万円以内を予定しているという。

 2モデルとも旭化成エレクトロニクス製の32bit DACを搭載するヘッドフォンアンプだが、「それぞれ違うチップを使っている」(説明員)という。ヘッドフォン出力はHP-A7が2系統、HP-A3は1系統備える。

 そのほか、HP-A7は入力に光デジタル×2、同軸デジタル×1、USB×1、アナログ音声(RCA)×1を装備。光デジタル×1、アナログ音声(RCA)×1の出力も備える。HP-3の入力は光デジタル×1、USB×1、出力は光デジタル×1、アナログ音声(RCA)×1。

 フロントにはともに、ボリュームつまみを搭載。入力切替や出力切替のためのスイッチも備えている。電源はHP-A7がACアダプタを使用、HP-A3がUSBより給電する。

HP-A7HP-A3
HP-A7のリアHP-A3のリア

 そのほか、ワイヤレスオーディオシステムや、ブック型サブウーファ、Bluetoothヘッドフォンなどを参考出展した。

15W×2chのワイヤレススピーカーシステム。2.4GHz帯を使った無線受信が可能。後ろの黒い円柱状の筐体が送信機で、アナログ音声入力に対応する20W出力のブック型サブウーファ。薄型の筐体が特徴で、内部に10cm径のユニットを搭載する液晶テレビ用のアンダーバー型スピーカー。2.1ch再生が可能で、フルレンジ2基、サブウーファ2基搭載
2.1ch マイクロスピーカーシステム。ノートパソコンを挟むようにして設置する。20mm径ユニット8基と、28mm径のサブウーファを備えるギターアンプも参考展示。150W出力で、エンクロージャにはMDFボードを使用木製ハウジングのヘッドフォン。50mm径ユニットを採用する
Bluetooth対応イヤフォンノイズキャンセルイヤフォンダイナミック型のカナル型(耳栓型)イヤフォンも参考展示

□フォステクスカンパニーのホームページ
http://www.fostex.jp/


■ 村田製作所

ES701 Suono京

 半導体や電子デバイスのほか、自転車型ロボット「ムラタセイサク君」の展示などで人気を集める村田製作所のブース。その裏側には、圧電セラミックス技術を応用したブックシェルフスピーカー「ES701 Suono 京」(すおーの きょう)を展示している。

 13cm径フルレンジの中央に、同社の「ハーモニックエンハンサー」を備えた同軸ユニットを採用するブックシェルフスピーカー。ハーモニックエンハンサーは、電気信号を加えると振動する圧電セラミックスを、半球形状に焼成して振動板とするスピーカー技術。音声信号が入力されると半球形状のセラミックスが膨らんだり縮んだりしながら音を発するもので、指向性が広い点音源のスピーカーとして同社が提案しているもの。

 今回の展示では、スピーカーの音を体験することはできないが、10月9日から東京 有楽町の東京交通会館で開催される「ハイエンドショウトウキョウ2009」などで試聴会を行なう予定という。11月上旬予定で、価格は168,000円(ペア)。

独自の同軸ユニットを搭載する大人気の村田製作所ブースの裏側にSuono京

□村田製作所のホームページ
http://www.murata.co.jp/
□関連記事
【10月6日】細い平均台を渡りバックできるようになったムラタセイコ(ROBOT)
http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20091006_319878.html
【9月30日】村田製作所、圧電セラミックス技術搭載の新スピーカー
-“理想的な点音源”を追求した「Suono 京」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090930_318490.html


■ アイファイジャパン

インテルの「My WiFi」機能を連動

 アイファイジャパンでは、同社から発売中の無線LAN搭載SDカード「Eye-Fiカード」とインテルの「My WiFi」機能を連動したデモンストレーションを行なった。

 「Eye-Fiカード」は、容量2GBの「Eye-Fi Share 2GB」と、4GBの「Eye-Fi Share Video 4GB」をラインナップ。SD/SDHC対応デジタルビデオカメラやデジタルカメラで撮影した静止画/動画を、カメラに収めたままの状態で無線LAN経由で専用サーバーに自動アップロードできる。またYouTubeなどの動画投稿サイトへのアップロードなども可能。

 今回のデモは、インテルの無線LANモジュール「Intel WiFi Link 5100」に対応した「My WiFi」機能を使って、無線LANエリア環境でなくてもSDカード内のデータをパソコンに無線転送できるというもの。

 転送先のパソコンがMy WiFiに対応していれば使用可能で、「Eye-Fiカード」は既存のもので利用できるという。

「Eye-Fiカード」無線LAN環境でなくても転送できる

□アイファイジャパンのホームページ
http://www.eyefi.co.jp/
□関連記事
【4月27日】無線LAN搭載SDカード「Eye-Fi」に動画対応の4GBモデル
-PCレスでYouTubeアップロードなどが可能。9,980円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090427_163965.html


■ マスプロ

 マスプロ電工は、壁面取り付けが可能な地上デジタル放送用のUHFアンテナ「SKYWALLIE(スカイウォーリー)」の新モデルを参考展示した。価格や発売時期については未定だという。

 特徴として、アンテナ利得を向上。従来モデル「U2SWL」では5.5dB~8.5dB(14素子アンテナ相当)だったが、新モデルでは7.5db以上(20素子相当)となっている。また、水平/垂直偏波両対応になったことも特徴(従来モデルは水平偏波のみ)となっている。

新型SKYWALLIEアンテナ利得を向上
従来のSKYWALLIE「U2SWL」にブルーなどのカラバリを追加した製品も参考展示。発売や価格については未定CATV用のSTBも参考展示

□マスプロ電工のホームページ
http://www.maspro.co.jp/
□関連記事
【3月10日】マスプロ、壁面取り付けアンテナ「スカイウォーリー」
-別売金具不要で壁面設置。12,600円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090310_43306.html


■ DXアンテナ

 DXアンテナブースでは、地デジアンテナや液晶テレビなどの新製品を多数展示。

 既発売の32/22型液晶テレビに加え、地上/BS/110度CSデジタルチューナ搭載19型液晶テレビ「LVW-193」も出展している。1,366×768ドット液晶パネルを採用した液晶テレビで高画質化回路「クリアピクステクノロジー」も搭載。HDMI入力も備えている。近日発売予定で、価格はオープンプライス。

DXアンテナブースLVW-193LVW-223のホワイトモデルは11月発売

□DXアンテナのホームページ
http://www.dxantenna.co.jp/
□関連記事
【7月27日】DXアンテナ、3波デジタルチューナ搭載22型液晶テレビ
-HDMI搭載、実売5万円。エコポイント対象
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090721_303794.html


■ その他

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(2009年 10月 8日)

[AV Watch編集部 大類洋輔/臼田勤哉]