加賀コンポーネント、HDMI/LED搭載のDLPプロジェクタ

-新光源で高輝度化。シアターやゲーム利用も訴求


11月下旬発売

標準価格:オープンプライス

 加賀電子株式会社の子会社である加賀コンポーネント株式会社は、LED光源を採用した小型のDLPプロジェクタ「KG-PL011S」を11月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は79,800円前後の見込み。

 2008年に発売した「KG-PL105S」の後継機種で、最新LED光源の採用により輝度を向上したほか、HDMI入力やFMトランスミッタを内蔵。コンシューマ市場でのアピールを狙い、曲面を活かした新デザインを採用した。

KG-PL011S側面。マニュアルフォーカス用のダイヤルを装備背面

 解像度800×600ドット/0.55型のDMDパネルを採用したDLPプロジェクタ。光源には新世代LEDランプを採用し、輝度を従来モデル比で30%向上させ、200ルーメンを実現。コントラスト比は1,400:1。LEDの寿命は約2万時間で、ランプ交換の必要が無いため、ランニングコストの削減にも寄与するという。

 レンズは単焦点のマニュアルフォーカス。投影距離0.44~2.4mで15~80型の画面サイズで投射できる。電源オン後に約5秒で投映でき、使用後すぐに電源を抜くことができるクイックスタート/オフ機能も備えている。

 入力端子はHDMIとD-Sub15ピン(アナログRGB/コンポーネント共用)、コンポジット、アナログ音声(ステレオミニ)を各1系統装備。1W×2chのステレオスピーカーを内蔵する。また、FMトランスミッタも内蔵しており、プロジェクタへの入力音声を外部機器にFM伝送し、FMラジオ経由で音声出力できる。

 また、USB端子を装備しており、PCを利用せずに、USBメモリなどの記録したMPEG-1/2/4、DivX、Xvid、Motion JPEG動画やJPEG画像の再生が可能。電源はACアダプタで、従来モデルに付属のものより小型化を図った。消費電力は80Wでエコモード時で47W。動作音は30dBでエコモード時が24dB。外形寸法は183×122×60mm(幅×奥行き×高さ)、重量は800g。リモコンやアナログRGBケーブル、RGB-コンポーネント変換ケーブル、キャリングケース、ACアダプタなどが付属する。

 内覧会場では、ホームシアターやiPodスピーカーなど組み合わせた家庭内での応用例などを紹介。HDMI入力を活かしたゲームプレイなどのデモも行なった。また、他社のLED採用プロジェクタとの画質や明るさ比較も行ない、KG-PL011Sの性能をアピールしていた。

iPodスピーカーと組み合わせた利用イメージホームシアター利用も訴求ゲームとのHDMI接続も
他社製のLED採用プロジェクタの比較デモも実施。輝度の高さや色再現性をアピール

 そのほか、プロジェクタを使って浮き出るような広告POPとして訴求する「FAIRY POP」などデジタルサイネージなどの応用事例も紹介していた。

専用の特殊スクリーンに投射するFAIRY POPをデモ
大型の人物POPデモも実施LEDプロジェクタを使って、病室などで寝たまま映像視聴を可能にする「ねころビジョン」の試作機も展示。開発はウィツエル株式会社

(2009年 10月 27日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]