パナソニック、3Dテレビの出荷計画を発売前に上方修正
-40型台の3D投入も示唆、来年は50型以上はすべて3Dに
デジタルAVCマーケティング本部 西口史郎本部長 |
パナソニックのデジタルAVCマーケティング本部の西口史郎本部長が本誌の取材に明らかにした。同社では、国内の3Dテレビ市場の規模を、2010年には50万台規模になると予測。そのなかで「少なくとも50%以上のシェアを獲得する」(西口本部長)を目指していた。
だが、2月9日の製品発表後の量販店や専門店からの引き合い状況を見て、予想を上回る規模で推移すると判断。このほど上方修正の可能性を示唆した。
西口本部長は、「37型以上の大型テレビ市場のうち、約10%を3Dテレビが占めるという観点から50万台規模の市場を予測したが、主要量販店のなかには、全店舗で3Dテレビと3D対応ブルーレイDIGAを展示したいという声があがるなど想定外の反響となっている。さらに当社の今後の製品ラインアップの強化や、各社からも3Dテレビが登場することを考えると、来年1~3月(2010年度第4四半期)には、大型テレビの3割以上を3Dテレビが占める可能性もある。2010年度は、100万台の市場規模になることを視野に入れたい」とし、「ここでも50%以上のシェア獲得を目指す」とした。
また、同社では、今回発表した「VIERA VT2シリーズ」の50型、54型の3Dテレビに続き、58型、65型の3Dテレビを投入するほか、「下方向にもラインアップを広げたい」として、40型台の3Dテレビの投入計画があることを示した。40型台の3Dテレビは、プラズマディスプレイパネルを採用したものとなる。
さらに、2011年春に投入する3Dテレビについては、「50型以上の製品は、すべて3Dテレビにするといったことも考えている」とした。
一方、4月23日の3Dテレビの発売にあわせて、同社では、「一夜城作戦」と呼ばれる短期間に全国の量販店、専門店に商品展示する施策を展開する。
対象になるのは、全国の主要量販店や、スーパー・パナソニック・ショップ(SPS)を中心としたパナソニック専門店。同社では、具体的な展示店舗数などについては明らかにしていないが、全国の主要量販店は約3,000店舗、SPSは約6,000店舗とされており、これらの店舗を中心にして、3Dテレビおよび3D対応ブルーレイレコーダが展示されることになりそうだ。
(2010年 2月 22日)
[Reported by 大河原克行]