アップル、iPadを日本で4月後半に発売。価格は4月発表
-米国では4月3日に発売、3月12日予約開始
3月5日発表(現地時間)
iPad |
米Appleは5日(現地時間)、ビデオや音楽再生機能、無線LANを備えたタブレット型携帯端末「iPad」の米国での発売日を発表した。Wi-Fiモデルは4月3日に、Wi-Fi + 3Gモデルは4月後半に発売する。両モデルとも3月12日から、Apple Storeで先行注文が可能になるほか、Wi-Fiモデルについては4月3日に受け取れるようApple直営店で予約することもできる。
製品 | 16GB | 32GB | 64GB |
iPad (無線LAN) | 499ドル | 599ドル | 699ドル |
iPad (無線LAN+3G) | 629ドル | 729ドル | 829ドル |
また、日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国では両モデルとも、4月後半に発売されることも明らかにされた。各国での販売価格は4月に発表するとしており、今年後半にはその他の国々でも販売される予定。
なお、1月27日(現地時間)の発表時には、Wi-Fiモデルは世界各国で3月下旬、Wi-Fi + 3Gモデルは米国では4月、日本では6月下旬以降の発売としていた。
Appleのスティーブ・ジョブズCEOは発売にあたり、「iPadはまったく新しい体験です。この革命的で魔法のようなデバイスから、アプリケーションやコンテンツを、いまだかってない快適で楽しく、直感的な方法で楽しんでもらえることに、我々はわくわくしています」とコメントしている。
iPad | iPad(3Gモデル) | iPad Keyboard Dock |
iPadは、9.7型/1,024×768ドットのタッチ操作対応のIPS液晶を搭載し、iPhoneなどと同様にマルチタッチ操作が可能なタブレット端末。対応OSはMac OS X 10.5.8以降と、Windows XP/Vista/7。
液晶の視野角は左右178度で、バックライトはLED。CPUはApple自社開発/設計の新SoC(System On a Chip)である「A4」を搭載し、高いグラフィック性能や処理能力と、バッテリ駆動時間の両立を図っている。AV機能を備え、最高で720pの動画の再生や音楽/写真再生、Webブラウザ、電子ブックリーダなどを融合している。カメラは備えていない。
ビデオについては、MPEG-4 AVC/H.264に対応。最高720p(1,280×720ドット)、30fpsのMain ProfileのAVC動画が再生できるほか、MPEG-4(640×480ドット、30fps、2.5Mbpsまで)にも対応。対応ファイルコンテナは.mp4と.m4v。対応音楽形式はAACとMP3、Apple Lossless、AIFF、WAV、audibleで、AAC/MP3の対応ビットレートは16~320kbpsまで。
iPad | iPadに最適化したWebベースのiTunes Storeを搭載 | 厚みは13.4mm |
ヘッドフォン出力も装備。パソコンとの連携はiPhone/iPodと同様にDock-USBケーブルで同期が可能。Dockコネクタは30ピンの新タイプとなっている。バッテリ駆動時間は、Webブラウズ/ビデオ/音楽再生時で約10時間(無線LAN経由)。USBもしくはACアダプタ経由で充電できる。外形寸法は242.8×189.7×13.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.68kg(無線LANモデル)/0.73kg(無線LAN+3G)。
iPadに最適化したWebベースのiTunes Storeを搭載するほか、電子ブックリーダも備え、新たにiTunes Storeに設置される「iBookstore」から購入したコンテンツが再生できる。電子ブックの再生には専用のiBookアプリを利用する。
iBookstoreを含むiBooks app for iPadは、米国で4月3日にApp Storeから無料ダウンロードとして提供され、今年後半にはその他の国々でも提供が始まる。iBookstoreには、Hachette Book Group、HarperCollins Publishers、Macmillan Publishers、Penguin GroupそしてSimon & Schusterなどの大手出版社や独立系出版社、New York Timesベストセラーリストからの書籍が揃えられる予定。
(2010年 3月 6日)
[AV Watch編集部 古川 敦]