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アドビ、FireflyのAIアシスタント機能を拡張。Creative Cloudソフトにも導入

Firefly AI Studio

アドビは18日、FireflyとCreative Cloudの機能拡充を発表した。Fireflyは、新しいクリエイティブスキルやツールによりAIアシスタント機能が拡張され、アイデア出しから制作、仕上げ・展開までを統合的に行なえるようになったほか、Creative CloudアプリにもAIアシスタント機能を導入する。望む成果物を説明するだけで、AIアシスタントが複数ステップにおよぶワークフローを実行できるようになる。

AIアシスタント機能は、ChatGPT、Claude、Copilot、Gemini、Slackといったプラットフォームへの拡大も予定。創作や仕事を行なう場所を問わずに利用できるという。

新しいクリエイティブスキルとツールを追加するとともに、クリエイターごとの好みに合わせてカスタマイズできる機能を強化。

Firefly AIアシスタントは、Creative Cloudアプリケーション全体のプロ向けのツールをAdobe Fireflyの単一の対話型インターフェイスに統合。クリエイターが望む成果を言葉で説明するだけで、AIアシスタントがバックグラウンドで多段階のワークフローを実行してくれる。


    【新しいクリエイティブスキルとツールの一部】
  • ブランドキットの作成:スタイル、ブランド名、カラーパレットを説明するだけで、FireflyのAIアシスタントがロゴ、ブランドアイデンティティ、カラーパレットを生成し、それらを制作物すべてにすぐに適用できるようになる
  • 商品のショート動画の作成:商品写真を、高品質な照明、モーション、音声、ブランド表現を備えた、そのまま投稿できる洗練されたシネマティックなショート動画に変換する
  • クイックカット:動画素材を自動的に組み合わせて、洗練されたファーストカットを作成する
  • ストーリーボード:制作前にアイデアを可視化・構成するためのストーリーボードを作成し、そこから動画を生成できる

FireflyのAIアシスタントは、クリエイターの意図をより深く理解し、クリエイター自身の言葉で説明したアセットを表示し、時間の経過とともにクリエイターの好みを学習する、新しいカスタマイズ機能も提供する。作品の公開前にFireflyのAIアシスタント内で直接、共同作業者を招待し、レビューやフィードバックを求めることもできる。

現在プライベートベータ版として提供されている新しい統合型エクスペリエンスは、クリエイターに一貫したコンテキスト、再利用可能なアセット、整理されたワークフローを提供するように設計。これにより、制作のすべての段階において、あらゆるバリエーションや異なるフォーマットを通じて、一貫性、スタイル、クリエイティブなビジョンを維持できるという。

  • エレメント:すでに作成したキャラクター、場所、オブジェクトを保存し、すべてのAI生成セッションで再利用ため、ストーリー、キャンペーン、プロジェクトがFireflyやFireflyボード内で大規模なものになっても、一貫性を維持するのに役立つ
  • プロジェクト:FireflyとCreative Cloud全体で、アセット、AI生成、クリエイティブなコンテキストを整理して管理できるため、中断した箇所から再開したり、過去の作業をベースに制作を進めたりすることが容易になる

Creative Cloudアプリ全体にクリエイティブエージェント導入

独自のクリエイティブエージェントを搭載したAIアシスタント機能を、Creative Cloudアプリに導入。PremiereとFrame.ioも含まれており、パブリックベータ版として提供を開始した。

Premiereでは、面倒な設定作業をすべてAIアシスタントが代行。アセットの分類、クリップの一括リネーム、インタビュー質問の特定、マーカーの追加、作業開始ポイントの作成まで、プロジェクトパネルやタイムラインで行なえる作業であれば、AIアシスタントがサポートしてくれる。

Frame.ioでは、クリエイティブディレクションを提示することで、AIアシスタントがプロジェクト内で撮影アセットの整理、リビジョンごとのフィードバックの抽出、Bロールの生成支援を行なう。

そのほか、今回のアップデートではPhotoshop、Illustrator、InDesignにもAIアシスタント機能のパブリックベータ版が導入される。

After Effectsでは、AIアシスタント機能のプライベートベータ版を導入。写真、ビデオ、モーションデザインのワークフローをさらに拡大させるために、エージェント機能を他のCreative Cloudアプリにもさらに拡張できるよう取り組んでいるという。

Premiere、After Effectsにワークフロー改善の新機能

PremiereとAfter Effectsのアップデートも公開されている。Premiereでは、タイムラインから離れることなく、より高速なAIマスキング、新しいエフェクト、よりスマートなオーディオコントロールに加え、Adobe StockやFireflyとの連携を強化。After Effectsでは制作プロセスやクリエイティブな流れの妨げとなる煩雑な作業を解消する機能が追加された。


    【Premiereの新機能】
  • グローバルオーディオミュート:シーケンス内のすべてのオーディオを一度にミュート可能。マーカー検索を使用すると、開いているすべてのプロジェクトの中から必要なクリップをマーカーの名前や色などで検索して見つけられる
  • ブラー(チャンネル)、グラデーション、ノイズ:これらのエフェクトを使うことで、タイムライン上で精密な合成処理を行ったり、自然なアニメーションテクスチャを追加したりできる
  • 3Dスピンバックとスライド:これらのトランジションでは、編集ワークフローに直接組み込まれたプロ仕様のイージングコントロールを使い、ダイナミックな動きを実現できる
  • 単語単位のキャプション作成:キャプションブロック全体を崩すことなく、単語単位で表示やタイミングを制御できる
  • Adobe Stockパネル内でライセンス取得:Premiereを離れることなくAdobe Stockのアセットをプレビューしたりライセンスを取得したりできる。また、Adobe Fireflyボードから複数のアセットをプロジェクトに送信すると、シーケンスが自動的に作成される
  • オブジェクトマスク:より高速化し、さらに洗練。より滑らかで自然なマスクが得られ、メディアがオフラインになって再リンクされた場合でも、最初からやり直すことなくマスクを再生成できる
  • シーケンスインデックスパネル:長尺編集の制御を1カ所で実行できる。A/V表示モードでは、ソースモニターに映像とオーディオ波形を同時に表示できるため、複雑なタイムラインの読み取りやナビゲーションが容易になる。

    【After Effectsの新機能】
  • オブジェクトマット:ブラシのみだった「ロトブラシ」に代わり、4つのAI搭載ツール(オブジェクト選択、クイック選択、選択ブラシ、エッジを調整)によってロトスコーピングが刷新。Premiereにすでに搭載されているものと同じAIの精度を提供
  • After Effectsの3D機能:モーションデザイン作業を本格的な3D制作に近づける大幅なアップグレードを実施。ディスプレイスメントマップを使用してモデルのサーフェスに奥行きを追加したり、モデル、メッシュ、テキスト、シェイプレイヤー全体に映画のような被写界深度を適用したり、パラメトリックメッシュ用のスクリプトAPIを使用して複雑なシーンをより細かく制御したりできるようになった
  • SVGファイル:SVGファイルのグラデーション、ストローク、透明度をすべて保持したまま、編集可能なシェイプレイヤーとしてAfter Effectsに直接読み込み可能になった。新しいIllustratorからのコピー&ペーストワークフローにより、中間形式を介さず直接ベクターコンテンツを移行できる。
オブジェクトマット機能