TOKYO FM、iPhone向けサイマルラジオアプリの最新版

-マルチタスク対応。iPadの大画面用にも対応


iPadでアプリを起動したイメージ。上部がラジオ、下部がブラウザとなっている

6月28日発表

アプリ価格:無料

 エフエム東京(TOKYO FM)は28日、実証実験としてiPhone 3G/3GS、iPod touch向けに提供している、サイマルラジオ聴取用アプリ「TOKYO FM」の新バージョン「2.0」を開発。Appleに提出したと発表した。近日中にAppストアを通じて無料配布を開始するという。

 新バージョンではiPhone向け新OSである「iOS 4」に対応。同OSを搭載したiPhone 4、もしくはiPhone 3GSで、マルチタスクに対応。他のアプリを起動させながら、バックグラウンドでTOKYO FMアプリを動作させ、番組を聴取できるようになった。さらに、iPadにも対応する。

 TOKYO FMではサイマルラジオの実用化試験「radiko」にも参加しているが、それとは別に、独自のサイマルラジオ実証実験として2009年12月からiPhone/iPod touch向けにサイマルラジオ配信とアプリ提供を1年間実施している。なお、アプリでの聴取可能エリアは、TOKYO FM放送エリア内に限られる。

 新バージョン「2.0」ではiOS 4のマルチタスクに対応し、バックグラウンド再生に対応する。しかし、対応モデルはiPhone 4と3GSのみで、iOS 4にアップデートしたiPhone 3Gではバックグラウンド再生は利用できない。touchは第3世代のみバックグラウンド再生に対応する。

 また、同じアプリでiPadにも対応するユニバーサルバイナリとなっており、iPadで起動すると、大画面に合ったデザインで表示される。画面上部にラジオ機能、下部にブラウザ機能を搭載。詳細な番組表の表示や、番組サイトの閲覧も快適に行なえるという。楽曲チェック機能やiTunesでの楽曲購入機能はiPad版でも使用でき、Twitterへのリンクも備えている。

 なお、現行バージョン(1.03)は、OSバージョンの古いiPhone 3G/3GSやiPod touch向けに「TOKYO FM Classic」(1.0)として継続提供する。


(2010年 6月 28日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]