ヤマハ、iPod連携も可能なプリメインアンプ「A-S300」

-約4万円。別売iPod Dock接続用端子を装備


CDプレーヤー「CD-S300」と組み合わせたところ。スピーカーはブックシェルフの「NS-BP400」

 ヤマハは、iPod接続用の専用高音質Dockポートも備えた、プリメインアンプ「A-S300」を11月中旬に発売する。価格は40,950円。カラーはシルバー(S)のみ。

 筐体サイズやデザインは、2009年9月に発売されたCDプレーヤー「CD-S300」(43,050円)との組み合わせを想定している。なお、「CD-S300」はUSB端子を備え、iPodのデジタル接続に対応する。

 A-S300の特徴は、上級機で採用されている、左右対称コンストラクションなどの基本設計を踏襲したこと。基板レイアウトが左右対称になっているほか、左右独立したアルミ押し出し材のヒートシンクや、不要共振を抑制するアートベースなども組み合わせている。さらに、カーボンシース・ブロックケミコンなどの高音質パーツも投入した。

 定格出力は60W×2ch(8Ω)、最大出力は100W×2ch(8Ω)。電源部や給電ラインには十分な余裕を持たせ、低音の質感と量感にこだわったローインピーダンス駆動対応設計になっているという。

カラーはシルバー(S)のみ
 ベーシックなプリメインだが、iPod接続専用の専用高音質Dockポートも装備。別売の、iPod接続用有線Dock「YDS-12」を追加することで、iPodから入力されたアンバランスのアナログ音声信号とGNDを、A-S300内部でバランス受けして増幅処理をすることで、外部からのノイズを打ち消し、低歪でクリアな再生を実現するという。さらに、独自のAirWiredを使った「YID-W10」と組み合わせることで、iPodの音楽をワイヤレスで受信する事もできる。

 専用高音質Dockポート用に独立した電源も用意し、iPod再生中や充電中でも、A-S300側に音質的影響が出ないように配慮している。

 スピーカーターミナルはバナナプラグ対応の大型パーツを採用。トーンコントロールやラウドネス、バランスコントロールなども装備。これらの回路と後段のバッファアンプをバイパスして音質を向上させるピュアダイレクトスイッチも備えている。

 入力はアナログ音声(アンバランス)5系統と、Phono(MM対応)1系統、Dock接続用端子×1系統を用意。レックアウトも2系統備えている。また、サブウーファ用のRCA出力端子も装備。アクティブサブウーファを追加することで、重低音の増強にも対応できる。消費電力は150W。外形寸法は435×387×151mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9kg。リモコンが付属する。


(2010年 9月 14日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]