ニコン、1080/24p動画撮影対応のデジタル一眼「D7000」

-フルHD対応のコンパクト「COOLPIX S8100」も登場


D7000 18-105VRレンズキット

 ニコンは、1,920×1,080/24pのMPEG-4 AVC/H.264で動画撮影が可能な、デジタル一眼レフカメラ「D7000」を10月29日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は14万円前後。

 レンズキットも用意し、「AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6 G ED VR」をセットにした「D7000 18-105VRレンズキット」(オープン/実売18万円前後)、「AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6 G ED VR II」をセットにした「D7000 18-200VRIIレンズキット」(オープン/実売23万円前後)も用意する。発売日は本体のみと同じ。

 さらに、コンパクトデジタルカメラでもフルHD動画撮影対応モデル「COOLPIX S8100」を発表。10月7日発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は38,000円前後。



■ D7000

 ニコンDXフォーマットの撮像素子を採用したデジタル一眼レフ。新開発のCMOSセンサーを搭載しており、有効画素数は1,620万画素。静止画の最大記録解像度は4,928×3,264ドット。

 動画撮影機能「Dムービー」に対応し、フルHD(1,920×1,080/24p)の撮影に対応。ほかにも、1,280×720/30p、1,280×720/24p、640×424/30pの撮影が可能。圧縮フォーマットはH.264/MPEG-4 AVC/H.264で、ファイル形式はMOV。なお、いずれのモードでも最長記録時間は約20分となる。録音は内蔵モノラルマイクのほか、外部マイクを使ったステレオ録音にも対応する。

 動画撮影中のAFはコントラストAFで可能。AFモードを常時AFサーボ(AF-F)に設定し、AFエリアモードを「ターゲット追尾AF」に設定すると、動き回る被写体にもAFエリアが三次元で追従してピント合わせが可能。

 撮影動画から不要な部分を削除する編集機能も備え、動画の一部分をJPEG静止画として切り出すこともできる。

背面。動画撮影用の赤いマークのボタンも備えている

 新開発のCMOSセンサーは、新画像処理エンジン「EXPEED 2」と組み合わせることで、高精細な描写と豊かな階調表現が可能になったという。高感度にも強く、常用ISO感度はISO 100~6400。Hi2(ISO 25600相当)まで増感設定もできる。

 ファインダーの倍率は約0.94倍で、視野率は約100%。ほかにも、2016分割のRGB測光センサーや、39点のフォーカスポイントを持つAFシステム、約6コマ/秒で最大100コマまで撮影できる高速連写機能などを備えている。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXC。ボディは上面、背面カバーにマグネシウム合金を採用。ボディの各接合部にはシーリングを施し、防滴・防塵性能も備えている。液晶モニタは3型で約92.1万画素。外形寸法は約132×77×105mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は約690g。

 なお、同日には35mmサイズのFXフォーマットでも使用できる交換レンズとして、「AF-S NIKKOR 35mm F1.4 G」(11月19日発売/24万1,500円)と、「AF-S NIKKOR 200mm F2 ED VR II」(10月1日発売/86万1,000円)も発表されている。


AF-S NIKKOR 35mm F1.4 GAF-S NIKKOR 200mm F2 ED VR II


■ COOLPIX S8100

 裏面照射型CMOSセンサーと光学10倍ズームレンズを搭載した、薄型のコンパクトデジタルカメラ。撮像素子は1/2.3型の裏面照射型CMOSで、有効画素数は1,210万画素。カラーはブラック、ゴールド、レッド。

カラーはブラック、ゴールド、レッド

 フルHD動画記録に対応しており、モードは「HD 1080p★」(1,920×1,080/30fps)、「HD 1080p」(1,920×1,080/30fps)、「HD 720p」(1,280×720/30fps)、「VGA」(640×480/30fps)、「QVGA」(320×240/30fps)、HS動画(320×240/240fps、640×480/120fps、1,280×720/60fps、1,920×1,080/15fps)。

 圧縮フォーマットはH.264/MPEG-4 AVC/H.264で、ファイル形式はMOV。ステレオマイクを内蔵し、AACステレオで収録する。HS動画以外はレンズシフト方式の手ブレ補正も使用可能。撮影中に光学ズームも使用できるほか、動画撮影中の静止画撮影も可能。

 レンズは光学10倍のNIKKORレンズで、焦点距離は5.4~54mm(35mm判換算で30~300mm相当)。開放F値は3.5~5.6。最大4倍のデジタルズームも使用できる。静止画撮影時の手ブレ補正はレンズシフト方式と電子式の併用。

 夜間撮影をサポートする「夜撮りキレイテクノロジー」が進化。新画像処理エンジン「EXPEED C2」を用い、高感度でのノイズを低減。最高ISO 3200での撮影にも対応する。さらに、レンズシフト方式と電子式手ブレ補正を組み合わせ、最大でシャッタースピード約4段分相当のブレ補正効果を発揮。被写体の動きを検出して自動的にシャッタースピードやISO感度を挙げ、被写体ブレを軽減する機能なども備えている。

 ほかにも、低ISOで複数枚撮影した画像を自動で重ねて、手ブレを抑えながらの夜景撮影が可能なモード、その画像にフラッシュで明るく撮影した人物も合成できる「くっきり夜景ポートレート」モードも使用できる。

 液晶モニタは3型で約92万画素。記録メディアはSD/SDHC/SDXC。外形寸法は約104×29.9×59.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約209g(バッテリとメモリーカード含む)。


(2010年 9月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]