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デヴィッド・リンチ版「デューン/砂の惑星」がUHD BDに。約264分の日本初収録特典映像も
2025年1月31日 20:35
デイヴィッド・リンチ監督が手掛けたSF映画「デューン/砂の惑星」が、4K Ultra HD Blu-rayで4月25日に発売されることが決まった。本編収録のUHD BDと、約264分の映像特典を収めたBDの2枚組。価格は14,080円。
“カルトの帝王”として圧倒的な才能を誇りながらも、去る2025年1月に逝去した鬼才デヴィッド・リンチ監督。「デューン/砂の惑星」は、映画化不可能といわれたSF界の金字塔フランク・ハーバートの大長編小説を、リンチ独自の映像美学で映画化した伝説の超大作となる。
公開時は興行的にも批評的にも振るわず、リンチにとって不本意な作品であったという逸話もある一方、映画ファンのあいだでは、長年カルトムービーとして崇拝されてきた。
砂虫(サンド・ウォーム)の恐ろしい造形や登場人物の醜悪な容姿、そして未知のクリーチャー的なキャラクターたち。全盛期を迎えつつあったデヴィッド・リンチワールドが詰め込まれており、細部にまでこだわったリンチが生み出す独特のイメージは一度観たら忘れられない作品となっている。
パッケージは、UHDケースを格納できる三方背BOX仕様。初回生産分のみ、既発売のBD商品「デューン/砂の惑星 日本公開30周年記念特別版 Blu-rayボックス」(HPXR-10、2015年8月4日発売)が同梱できる豪華BOXを付属する。封入特典は、カラー16pの解説書。
UHD BD本編は137分。音声は、英語DTS-HD Master Audio 5.1chのほか、日本テレビ「金曜ロードショー」版とテレビ朝日「日曜洋画劇場」版の日本語吹き替え音声(各Dolby Digital 2.0chモノラル)の3種類を収録する。BDには、日本初収録となる計264分の特典映像を収めた。内容は以下の通り。
【映像特典】
1.眠れる者は目覚めよ:メイキング・ドキュメンタリー(約82分)
2.想像を超えて:マーチャンダイジングについて(約23分)
3.実現した預言:TOTO&映画音楽批評家ティム・グレイヴィングのインタビュー(約25分)
4.ジャンネット・デ・ロッシ(特殊メイク・アーティスト)のインタビュー(約17分)
5.ゴルダ・オッフェンハイム(美術コーディネーター)のインタビュー(約16分)
6.ポール・スミス(俳優)のインタビュー(約9分)
7.クリストファー・タッカー(特殊メイク・アーティスト)のインタビュー(約3分)
8.「デューン」から受けるもの:メイキング・ドキュメンタリー(約39分)
9.「デューン」のデザイン:美術監督アンソニー・マスターズの仕事(約9分)
10.「デューン」の特殊効果について(約6分)
11.「デューン」のミニチュアモデルについて(約7分)
12.「デューン」の衣装デザインについて(約5分)
13.削除された11のシーン:ラファエラ・デ・ラウレンティスによる解説(約17分)
14.「デューン」の行く先:1983年の特集(約6分)
あらすじ
西暦10191年、宇宙は皇帝シャダム4世の支配下にあった。惑星アラキスは、不老不死の薬物メランジが生産される唯一の星であり、その覇権をめぐって皇帝は陰謀を画策していた。
それを察知したスペース・ギルドのナビゲイターは、皇帝のもとを訪れ詰問する。皇帝は声を増幅させて物質を破壊する兵器“モジュール”を開発したレト・アトレイデス公爵をうとましく思い、一旦彼にアラキスを与えたうえで、公爵と敵対するハルコネン男爵をけしかけて失脚させようとしていた。
しかし、ナビゲイターは公爵の息子ポール・アトレイデスこそが、自分たちを脅かす存在だと考え暗殺を命じる。アラキスに降り立った公爵家は、ハルコネン男爵が手配した軍団から襲撃を受け、母ジェシカとともに砂漠へと逃亡する。
二人はアラキスの原住民であるフレーメンの集団に合流し、モジュールを与えて一大軍団を組織する。ポールは巨大なサンドウォーム(砂虫)を操り、ハルコネン男爵の軍を次々と壊滅してゆく。やがてフレーメンに伝わる“命の水”を飲んで超人化したポールは、皇帝に最後の闘いを挑む。