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CAMERTON、アイソダイナミックドライバ搭載「Binom-ER」日本市場へ。約99万円

「Binom-ER」シルバー

飯田ピアノは、CAMERTON(カマートン)ブランドのヘッドフォン「Binom-ER」の取扱を開始する。カラーはブラックとシルバー。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は990,000円前後。受注開始は2025年2月末を予定しており、受注生産での受け付けとなる。また、2月8日にステーションコンファレンス東京 6Fで開催される「冬のヘッドフォン祭 mini 2025」の604個室「IidaPiano」ブースにて、日本初展示。試聴イベントも実施する。

「Binom-ER」ブラック

CAMERTONは、1999年にウクライナで創業し、2019年にドイツで新たなスタートを切ったブランド。ドライバーユニットの開発を重視しており、すべての製品において自社、自社開発のドライバーユニットを採用。他社製品の分析や既存の常識にとらわれず、「本当に良い音とは何か」という根本的な問いから開発をスタートさせているのが特徴だという。

Binom-ERは、アイソダイナミックドライバー「BINOM-E」を搭載。ドライバーの寸法は直径99mm×厚さ7.5mm。アイソダイナミック型とは、振動板全体に導体を配置し、磁場の中で均一な駆動力を発生させる方式。振動板の動作が安定し、歪みの少ない自然な音響再生が可能という。

アイソダイナミックドライバー「BINOM-E」

振動板は、非常に薄いポリエチレンテレフタレート(PETE)。これに、特殊な接着剤で高純度アルミニウム導体を貼り付け、その後フォトエッチング技術を用いて不要な金属部分を精密に除去。専用製造された高純度アルミニウム導体による均一な結晶構造により、従来のスプレー方式と比較して大幅に電気伝導率を向上させ、信号伝送ロスを最小化している。

また、振動板が非常に軽量なため、高速で正確なレスポンス特性を実現。音楽の微細なニュアンスとディテールの忠実な再現ができるとのこと。

有限要素法を使い、精密に設計された磁気回路を搭載。理想的な磁場設計により、ネオジム磁石の強力な磁場をダイヤフラム全体に均一に供給し、非接触で安定した振動を実現するという。

ヘッドバンドとスライダーには、特別に設計された「可変磁力を持つ磁性プレート」を組み込んでいる。磁力の分布が精密に設計されており、調整時に磁場の相互作用によって非接触でスムーズな動作を可能にしている。

外部干渉の徹底排除ハウジングの外縁部には、特製のシリコンゴムインサートを配置。外部からの振動が振動板に直接伝わるのを防いでいる。マイクロフォン効果も抑制することで、クリアな音質を確保した。

接続部分には、MSC(マルチコンタクト・シンメトリカル・コネクト)を採用。左右どちらのハウジングにも対応する革新的な接続方式としており、信号伝送の安定性を高めるために複数接点設計を採用している。付属ケーブルは1mでステレオミニ入力のモバイル用と、2.5mで標準フォーンプラグ入力のホーム用Y型ケーブルが付属する。

周波数特性は8Hz~20kHz。感度は98dB/mW。インピーダンスは40Ω±5%。重量は375g。