ニコニコ動画が「ニコニコ動画(原宿)」にリニューアル

-機能強化。原宿に専用施設。iPhoneアプリも改良


「ニコニコ動画(原宿)」のロゴマーク

 ニワンゴは29日、動画共有サイト「ニコニコ動画(9)」をリニューアル。名称を「ニコニコ動画(原宿)」としたほか、トップページのリニューアルを含む機能強化を実施。さらに、東京・原宿に「ニコニコ本社」と名付けた施設を12月に設立する事も発表した。

 また、28日にはiPhone用アプリの「ニコニコ動画」と「ニコニコ生放送」もバージョン2.00にアップデート。動画や生放送の高画質視聴などが可能になっている。




■ニコニコ動画(原宿)

「ニコニコ動画(原宿)」のトップページイメージ

 Webサイトの「ニコ動画(原宿)」は、トップページをリニューアル。これまでアクセスすると表示された「ニコニコ動画」のトップページの上位階層に、各種サービスを統合した「総合」トップページを新設した。

 このページでは、「ニコニコ動画」、「ニコニコ静画」、「ニコニコ生放送」、「ニコニコチャンネル」、「ニコニコ大百科」、「ニコニコ市場」、「ニコニ広告」など、各種サービスの最新情報が一望できる。

 さらに、各種ランキングを1ページにまとめた「総合ランキング」を新設。これまで提供していたランキングに加え、mixiやTwitter、Amebaといった外部サイトで視聴されている動画ランキング、現在放送中の生放送ランキング、過去に放送された生放送ランキングも新たに追加されている。

 ニコニコ動画自体もニューアル。検索数が多いキーワードに基づき、動画をピック
アップする「今流行のキーワード」を用意するほか、「新着コメント動画」コーナーでは、各ジャンルから新しくコメントが投稿された動画をピックアップする。また、ニコニコポイントを使ってニコニコ動画にアップロードされている動画や、ニコニコ生放送で放送されている生放送を宣伝するサービス「ニコニ広告」では、「動画」トップページの枠」(ニコテ)で動画を宣伝するかどうかの設定を追加。指定した日付に、宣伝したい動画をトップに掲載できる。

 ほかにも、「ニコニコニュース」では、外部メディアからの記事提供を受け、政治・経済・社会・スポーツ・芸能・サブカルなどのニュース記事を掲載。ニコニコ生放送などの取材記事などの、ニコニコ動画ならではの情報も「NCN」のブランドで発信するという。さらに、ニコニコ動画の利用でもらえるスタンプ機能、他のユーザーのニコレポにコメントできる「ニコレポコメント」、フレンド機能の追加なども行なわれている。

 さらに、「ニコニコ市場」がiTunes Storeに対応し、楽曲の購入が可能になった。アルバム約140万枚、約1,400万曲に対応しており、ニコニコ動画で活躍するアーティストの楽曲も含まれているという。

 また、「ニコニコチャンネル」で公式に配信されているアニメの多くが、携帯電話向けの「ニコニコ動画モバイル」でも視聴可能になる。PC向けには現在、2010年7月期のアニメ7タイトル、10月期のアニメ11タイトルが配信されているが、10月28日より、以下の13タイトルがモバイルでも視聴可能。


  • 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
  • おとめ妖怪ざくろ
  • 探偵オペラ ミルキィホームズ
  • 灼眼のシャナ
  • みつどもえ
  • 黒執事
  • 黒執事II
  • 祝福のカンパネラ
  • 戦国BASARA
  • 戦国BASARA 弐
  • とある魔術の禁書目録
  • とある科学の超電子砲
  • とある魔術の禁書目録II


■iPhoneアプリもアップデート

 iPhone向けに無料提供している「ニコニコ動画」と「ニコニコ生放送」のアプリも28日にどちらもバージョン2.0にアップデートされた。

 共通する強化ポイントは画質。ただし、高画質視聴には条件があり、高画質でアップロード、および生放送されている番組であること、プレミアム会員であること、接続に無線LANを使っている必要がある。

 ほかにも「ニコニコ動画」アプリでは「とりあえずマイリスト」の使用が可能になり、視聴画面のUIも変更。コメントの描写がなめらかになり、iOS 4でクラッシュする不具合の修正、16:9サイズの動画が引き伸ばされて表示される不具合も修正された。

 「ニコニコ生放送」アプリでもコメントの描写がなめらかになったほか、第4世代iPod touchでも放送機能が使えるようになった。さらに、ニコ生アラート(メール)がアプリから登録できるようになっている。なお、使用にはiOS 4.0以上が必要になり、iOS 3.x以前では動作しない。

「ニコニコ動画」アプリのアップデート情報「ニコニコ生放送」アプリのアップデート情報


■ニコニコ本社

原宿・ニコニコ本社のイメージ

 ニコニコ本社と名付けられた施設を、12月に原宿にオープンする。「ニコニコ動画上で人気があるユーザーを支援し、本人や作品が活躍できる場所を実現する」という目的で設立されるもので、ニコニコ生放送の番組を放送するサテライトスタジオを設置。従来の公式生放送番組に加え、ニコニコ動画やニコニコ生放送で活躍する人気ユーザーが出演する生放送番組の配信も実施するという。

 また、「歌ってみた」、「演奏してみた」で人気があるユーザーの音楽CDや、ニコニコ静画で人気がある絵師のイラスト作品を展示・販売するストア、ニコニコ動画がモニターで楽しめるカフェなどを展開していく予定。

ニコニコ動菓ウエハースチョコ

 ほかにも、ロッテと共同開発したという「ニコニコ動菓ウエハースチョコ」が11月30日から発売。ココアクッキークランチ入りのミルクチョコを、サクサクのウエハースで閉じ込めたお菓子で、おまけとして、ニコニコ動画内で使われる用語を解説した全36種類の「ニコ単カード」を封入している。


(2010年 10月 29日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]