ステラヴォックス、30万を切る自社開発USB DAC「D-7」

-新ブランド「TechDAS」第1弾。iPod対応モデルも


「TechDAS」ブランド第1弾「D-7」

 ステラヴォックスジャパンは、自社で企画・開発するオーディオブランド「TechDAS」(テクダス)ブランドを設立。第1弾モデルとしてUSB接続が可能なDAC「D-7」を12月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26万円前後。なお、2011年2月にiPodデジタル接続対応モデル「D-7i」も発売予定。「D-7」よりも3万円程度高価になる見込みで、D-7からD-7iへの有料アップデートサービスも予定されている。

 ゴールドムンドなど、高級オーディオの輸入販売を行なうステラヴォックスジャパンが設立した自社ブランド製品。「趣味性の高い魅力的な製品は大変高価になり、翻って中級クラス以下では魅力的なオーディオ製品が大変に乏しい事がハイエンドオーディオ業界全体に停滞感を生み出しているひとつの原因」とし、「魅力的な製品を、手の届く価格にてご提供する」事をポリシーにしているという。


背面。バランス出力やクロック入力も備えている

 同軸/光デジタル入力を備え、単体DACとして使用できるほか、USB入力も装備。PCとUSB接続して、PCの音声も再生できるUSB DAC。最高24bit/96kHzのデータを再生可能。TI製コントローラーとオリジナルソフトウェアを用いたアシンクロナス転送を行ない、高音質な再生ができるという。ドライバはWindows/Mac共にOS標準のドライバで動作する。

 内部には2つのトランスで構成する電源部を搭載。デジタル、アナログ部、USBインターフェイス部など、基板を独立させることで、USBや外部機器からのノイズを排除している。さらに、将来的に基板交換をともなうバージョンアップにより、USB入力でも192kHzのサポートを予定。さらに、Ethernet端子を追加し、ネットワークオーディオへの対応も予定されている。

 デジタル入力は、同軸/光のどちらも24bit/192kHzまで対応。デジタル出力は同軸デジタルのみで、24bit/192kHzをサポート。アナログ出力はバランスのXLR×1と、アナログ(RCA)×2を装備。アナログ(RCA)は1系統が固定、1系統が可変タイプとなっている。

 フロントパネルにはヘッドフォン端子を装備し、ヘッドフォンアンプも装備。プリアンプとして使うこともできる。

 フロントにはUSB端子も装備。「D-7」では使用しないが、「D-7i」、もしくは「D-7」からバージョンアップした「D-7i」では、iPodデジタル接続用の端子として使用可能。iPod内の楽曲ファイルを「D-7i」のDACでアナログ変換できる。

2010東京インターナショナルオーディオショウで参考展示された「D-7i」
 DACはWolfson製。サンプリングレートコンバータも備えており、全てのデジタル入力に対し、ジッタ低減を図っている。フロントパネルのスイッチで1、2、4倍と、整数倍アップサンプリング切り替えが可能(88.2kHz/96kHz信号は2倍まで)。背面のデジタル出力端子は、サンプリングレートコンバーターと連動しており、アップサンプリングDDコンバータとして使うこともできる(iPod入力を除く)。

 クロック入力も装備。外形寸法は300×305×58mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2kg。



(2010年 12月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]