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iFi、DACやアンプにこだわった“Hi-Fi”ポータブルBluetoothレシーバ「GO blu Air」

GO blu Air

iFi audioは、ポータブルBluetoothレシーバー「GO blu Air」を10月31日に発売する。Cirrus LogicのMasterHIFI DACなどを搭載し、価格はオープン。市場予想価格22,000円前後。

GO blu Air

多くのBluetooth製品は受信、デジタル/アナログ変換、増幅といった重要なタスクを単一チップセットで処理しているが、GO blu AirはフルサイズHi-Fiシステムの段階的設計に着想を得て、これらの処理をあえて独立分離しているのが特徴。

Qualcomm製「QCC5144」チップセットは、Bluetooth受信専用で使用。QCC5144が最も得意とするタスクに特化させることで、自然な音色、低消費電力、高解像度な音声信号を取り出す。

その後、Cirrus Logic MasterHIFI DACへと伝送。最終段では、ツインモノラルアンプが最大256mW(32Ω時)のクリーンで歪みのないパワーを生成することで、イヤフォン・ヘッドフォンを力強く駆動するという。超低ジッター「GMT」クロックシステムも搭載する。

ヘッドフォン出力は、4.4mmと3.5mmを装備。4.4mm出力は最大256mW/5.6Vのバランス出力で、オーバーイヤーヘッドフォンに最適とのこと。また3.5mmはS-Balanced出力で、クロストークと歪みを半減。高感度IEMに最適という。

本体に一体化した着脱式マグネットクリップを備え、バッグ、ジャケット、ベルトに瞬時に装着できる。従来のGo blu用保護ケースにも対応する。

MEMSマイクも内蔵。Qualcommのノイズ・エコー抑制技術を搭載。クリアなハンズフリー通話も行なえる。

Bluetooth 5.2をベースに、受信・変換・増幅を独立させた3段階回路設計を採用。一般的な製品が単一チップですべてを処理するのに対し、各段階を専門化することで、移動中でも途切れにくい信号安定性と優れた省電力性能を実現した。

対応コーデックは、LDAC、LHDC/HWA、aptX(Classic、HD、Adaptive)、AAC、SBCと主要な高解像度コーデックを網羅する。

2つのアナログモードで音楽を強化する事も可能。「XBass」は、低音域を効果的に強化し、サブベースが不足しがちなオープンバック型ヘッドフォンに最適という。「XSpace」はサウンドステージを拡張。ライブ会場にいるような臨場感あふれる体験ができるという。

2つの機能は個別使用だけでなく、組み合わせることで「究極の効果を発揮」。さらに「標準」と「最小位相」のデジタルフィルターオプションで、サウンドの最終仕上げまでもカスタマイズできる。

1回の充電で最大10時間再生可能。クリップ非装着時の外形寸法は約53.5×33.7×13mm。重量は約31g。