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Amazon、“生成AI版Alexa”日本導入は「議論を進めている」

アマゾンジャパンは10月24日に開催した「Amazonデバイス 秋の新製品発表会」のなかで、“生成AI版Alexa”こと「Alexa+」の日本提供について、「日本の文化や言語、習慣、カルチャーにどう合わせるか議論している段階」と説明した。

Alexa+は生成AIを搭載した次世代アシスタント。海外では2月の発表後に招待制でテストが進められ、10月1日にニューヨークで行なわれた新製品発表会のなかで、アーリーアクセス版での提供がアナウンスされている。

「Alexa+」に対応したプロセッサー搭載デバイスは日本でも発売予定
「Echo Dot Max」と「Echo Studio」

日本では、Alexa+に対応したカスタム設計のプロセッサー「AZ3」や「AZ3 Pro」、AIアクセラレーターを搭載したデバイスとして、スマートスピーカー「Echo Dot Max」や「Echo Studio」、ディスプレイ付き「Echo Show 8」、「Echo Show 11」といった製品群の発売が予定されているものの、Alexa+自体の提供についてはアナウンスされていなかった。

アマゾンジャパンのスマートホーム事業部の丸山舞事業部長

24日に行なわれた新製品発表会のなかで、アマゾンジャパンのスマートホーム事業部の丸山舞事業部長は、Alexa+の日本での提供について「具体的な提供時期は申し上げられない」としつつ、提供に向けた議論を進めていることを明かした。

「日本での展開は、どうやったら日本のお客さまの文化であったり、言語や習慣、カルチャーに合わせたら、いろいろお客さまに使っていただけるのか、非常に議論しているところ。今後の展開は楽しみにしていただければと思います」

日本での月間継続率は99.4%と海外と比べて高い。丸山事業部長は「日本のお客さまはよく吟味をされて商品を購入しているというベースがある」とした
日本のユーザーはAlexaを使うことで“ちりつも家事”の負担を軽減しているという
Alexaの家庭内での利用ケースなども紹介された

丸山事業部長は日本でのAlexaデバイス利用状況についても紹介。Alexa月間継続率(当月/前月のアクティブユーザー数)が99.4%で海外と比べても極めて高いこと、家事や子育ての負担軽減、離れた場所で暮らす高齢者の見守り・介護による活用率が高いことなども紹介した。

Ringの防犯カメラやドアベル新製品たち
日本では「センサーライト」に対する要望が世界に比べても高いとのこと

そのほか発表会では、Ringブランドの4K対応防犯カメラやドアベルなどについても紹介された。

製品発表会に登壇したカズレーザー

製品発表会には、新製品の先行体験レポーターとして、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが登場。Echo Show 11やRingデバイスの魅力を体験した。

Echo Show 11で「沈黙の艦隊」を視聴。カメラに背を向けて映像に没頭する場面も

Echo Show 11では、Prime Videoで配信されているドラマ「沈黙の艦隊」のワンシーンを視聴。「すごいちゃんと(音が)響いている」「(スピーカー部分は)ソフトボールくらいの大きさなのに、他に雑音もある環境で、めっちゃ音が届く。うちにあるデカいテレビよりも良い」と、その映像・サウンドに興奮を隠しきれない様子だった。

またRing製品については、特に防犯カメラが気に入った様子で「実家は今、母親が一人暮らしなので、そろそろなにか着けなきゃなと思う。設置が大変そうとか、どうやって(映像を)観るのとか、いろいろ面倒くさそうだなと後手後手になっていたんですけど、もうそろそろやっておきたいなと思います」とコメントした。