パナソニック、ローボード型などシアターラック5機種

-パーツ追加でTVを壁寄せ設置。スピーカー追加も対応


ローボードスタイルの「SC-HTF9」に、別売の専用壁寄せスタンド「SH-KHTF7」を追加し、テレビを壁寄せ設置しているところ

 パナソニックは、ラックシアターの新モデルとして、ローボードスタイルの「サウンドボード」の「SC-HTF9」など3機種と、通常のラックシアター2機種の合計5機種を発売する。

 価格は全てオープンプライス。発売は3月11日から。各モデルの型番、店頭予想価格は下表の通り。


タイプ型番カラー推奨TVサイズ
※VIERA
店頭予想価格発売日
ローボードSC-HTF9ブラック(-K)46~58型10万円前後3月18日
SC-HTF7ダークウッド(-T)85,000円前後3月11日
SC-HTF6ダークウッド(-T)
ミディアムウッド(-M)
42~50型75,000円前後
スタンダードSC-HTX720ブラック(-K)46~50型9万円前後3月18日
SC-HTX52037~42型8万円前後


■サウンドボード3機種

「SC-HTF9」の壁寄せ設置を横から見たところ

 インテリアと調和する家具調デザインを採用したラックシアター。HTF9は天面に強化ガラスを用いた光沢モノトーン調のデザインを採用。HTF7とHTF6は木目調のデザインを採用する。カラーはHTF9がブラック(-K)、HTF7がダークウッド(-T)、HTF6はダークウッド(-T)とミディアムウッド(-M)。

 また、HTF9/7は、別売の専用壁寄せスタンド「SH-KHTF7」を使うことで、壁寄せスタイルでテレビを設置することができる。


SC-HTF9SC-HTF7SC-HTF6

 サウンド面では、上下左右に加え、奥行き方向への音場の広がりを表現するという「3Dサラウンド」に対応。また、人の声の周波数特性に着目し、ドラマのセリフやスポーツ中継の解説などを聴きとりやすく再生する「明瞭ボイス」機能も備えている。

 スピーカーの仕様は、フロント用に6.5cm径フルレンジを2基、本体の左右に内蔵。サブウーファは、8cm径のユニットを2基搭載している。サブウーファのユニットは、対向配置されており、低音再生時の不要振動を低減させる「振動キラー」機構となっている。フロントスピーカーの振動板には竹繊維を採用。信号に対して忠実に動作するという。内蔵アンプの最大出力は、フロント用が27W×2ch、サブウーファ用が66W。

 デコーダはドルビーデジタル/DTS/AACに対応し、ドルビープロロジックや各種サウンドモード、2chソースをサラウンド再生するドルビーバーチャルスピーカーなども利用可能。

 HDオーディオ対応のデコーダは内蔵していないが、リニアPCM 7.1ch音声の入力に対応。BDプレーヤー/レコーダ側でドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどの音声をリニアPCMに変換し、入力する事ができる。

 HDMI端子を備え、レコーダ/プレーヤーから入力されたBlu-ray 3Dの映像も、対応テレビへと出力可能。ARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応し、テレビの音声をHDMI経由でラックから再生でき、テレビとラックの接続がHDMIケーブル1本で完結する。

 HDMIを使ったビエラリンクにも対応。見ている番組の情報をもとに、最適なサウンドモードに自動的に切り替える「番組ぴったりサウンド」に対応。DIGAとも同様の連携ができる。また、番組ジャンルに合わせて自動で省電力モードに切り替える「番組連動おまかせエコ」機能も装備。大出力が必要な「シネマ」では通常電力モードで動作し、不要な「ニュース」などでは省電力モードに切り替わる。

 入力端子はHDMI、光デジタル音声を各1系統。出力はHDMIを1系統備えている。外形寸法や重量、消費電力などの仕様は下表の通り。

型番SC-HTF9SC-HTF7SC-HTF6
定格消費電力52W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
1,502×421×450mm1,500×420×444mm1,300×350×444mm
重量約53.5kg約44.4kg約35.2kg
耐荷重量天板60kg
棚板12kg
底板12kg


■スタンダードなシアターラック2機種

 スタンダードなシアターラック。SC-HTX720は46~50型、SC-HTX520は37~42型テレビとの組み合わせを想定している。カラーはブラック(-K)のみ。

左がSC-HTX520、右がSC-HTX720SC-HTX720SC-HTX520

 機能的な特徴はサウンドボードタイプとほぼ同じだが、アンプの出力が大きく、ウーファユニットもより大型のものを採用。入出力端子も豊富になっている。また、別売のワイヤレスレシーバーキット「SH-FX70」を追加することで、後方へのサラウンドスピーカーの増設が可能。本格的なシアターシステムに発展できる。

 奥行き方向への音の広がりも実現するという「3Dサラウンド」や「明瞭ボイス」を搭載。ARC、3D映像の伝送にも対応する。ビエラリンクにも対応し、「番組ぴったりサウンド」や、「番組連動おまかせエコ」も利用可能。

 フロントスピーカーは竹繊維振動板を使った6.5cm径。サブウーファは12cm径で、振動キラー配置となっている。アンプの出力は、フロント用が62W×2ch、サブウーファが161W。

 デコーダはドルビーデジタル/DTS/AACに対応し、ドルビープロロジックや各種サウンドモード、2chソースをサラウンド再生するドルビーバーチャルスピーカーも利用可能。HDオーディオ対応のデコーダは内蔵していないが、リニアPCM 7.1ch音声の入力には対応する。

 入力端子は、HDMI×2、光デジタル音声×2、アナログ音声×2。出力はHDMI×1を備える。


型番SC-HTX720-KSC-HTX520-K
定格消費電力90W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
1,270×420×444mm1,050×420×444mm
重量約41.5kg約34kg
耐荷重量天板80kg
棚板12kg
底板12kg

 


(2011年 2月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]