フリービット、iPhone用「ServersMan」大幅機能強化
-AirPlay対応/バックグラウンド動作/50%省電力化
「ServersMan@iPhone 4.0β」のトップ画面 |
フリービットは10日、スマートフォンなどをパーソナルサーバー化する「ServersMan」のiPhone用アプリ最新版「ServersMan@iPhone 4.0β」を、App Storeに申請した。最新のiOS 4.3に対応し、強化されたAirPlayにも対応。また、バックグラウンドでの動作にも対応し、省電力化も行なわれているという。App Storeでの承認が下り次第、無料でダウンロード可能になる予定。
「世界中のユーザーから頂いたご要望のほぼ100%に、約10カ月の時間を費やして対応した“ServersMan史上最大のアップデート”」とされるもので、iOS 4.3で強化されたAirPlay機能に対応。iPhone/iPod touch上のコンテンツをワイヤレスでApple TVを経由し、テレビなどに表示できる。
PCやネットワークHDDのファイルを取り出し、ワイヤレスでApple TVに送り、テレビ表示する事もできるという。さらに、iPhoneのコンポーネントケーブル出力にも対応する。また、AirPrintにも対応しており、PDFなどのドキュメントをワイヤレスでプリントする事も可能。
さらに、バックグラウンド動作にも対応。コアモジュールの大幅な改良も行ない、約50%の省電力化を実現。これにより、バックグラウンドプロセスとして常時起動させた状態で、使用する事が可能になったとしている。
また、Windows版ソフトで搭載している「ServersMan Shell」機能をiPhone版にも搭載。登録しているServersMan対応機器にシームレスにアクセスできるもので、Windows用ソフト「ServersMan@Desktop」をインストールしたPCに、ServersMan@iPhone 4.0βからアクセスし、ファイルをやりとりする事もできる。友達のServersManの共有スペースにアクセスする事も可能で、撮影写真などをiPhoneから直接同スペースにアップロードも可能。
ファイル共有機能も強化。「Upload」機能と「アクセスチケット」機能が追加された。「Upload」機能は、他者のiPhoneにブラウザからファイルを送信できるもので、ServersMan.Comにアクセスし、ファイルをアップロードすると、相手のiPhoneに通知が表示され、iPhoneにファイルがアップロードされるというもの。
「アクセスチケット」機能は、iPhone内の共有したいファイルに対し、「アクセスチケット」(URLとダウンロード用パスワード)を発行するもので、それを相手に伝えることで、自分のiPhoneから、相手ユーザーが直接ファイルをダウンロードできるようになる。
こうした機能強化に伴い、iPhoneがオフライン時やアクセスが集中した時の対応として、「ServersMan Intelligent CDN」と呼ばれる機能を追加。ServersManがオフライン時の対応を設定したり、公開エリアにあるファイルのキャッシュによる負荷軽減などを実現しているという。
ほかにも、トップ画面やUIを更新。iOS 4.3の公開に伴い、他のアプリのデータファイルをServersManに保存したり、PCとUSB接続し、iTunes経由で直接ServersMan内のフォルダにデータを保存する事も可能になるという。
また、フォルダ一覧取得、ファイルアップロード/ダウンロード、位置情報取得、メッセージ送信、再生曲情報取得、仮想IPv6アドレス取得、バイブレーションに関するAPIを公開。htmlやJavaスクリプトを使い、ServersManと連携できるiPhone/Webアプリの開発が可能になるという。「ServersMan M2M API ver 0.1」を一般にテスト公開している。
(2011年 3月 10日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]