ソニー、音場を3D映像に最適化する2.1chシアターラック
-音の奥行き表現を強化。視聴位置に応じた自動調整も
BRAVIA「KDL-40NX720」との設置例 |
ソニーは、液晶テレビ「BRAVIA」向けのシアターラックシステム「RHT-G10」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。
2.1chのデジタルアンプ「S-Master」とスピーカーを内蔵したテレビラック。32~40型の「モノリシックコンセプトデザイン」のBRAVIAにマッチするという。なお、自動音場調整機能に対応するBRAVIAは、同日に発表された「HX920」、「HX820」、「NX720」の3モデルとなる。
特徴は、独自のフロントサラウンド機能「S-Force PRO」を一新し、3D映像にマッチする音場表現を行なえる「S-Force Pro フロントサラウンド3D」を搭載したこと。アルゴリズムの再調整により、視聴位置から画面方向への奥行き表現を強化しており、3Dlコンテンツに限らず、立体的なサラウンド感を楽しめるという。
また、対応BRAVIAとの組み合わせで、視聴者が座る位置に応じて音場を自動で最適化する機能が利用可能。「HX920」、「HX820」、「NX720」とHDMI接続してブラビアリンクをONにすることで、BRAVIA側の視聴位置自動調整機能に連動し、画質と音質を調整する。なお、BRAVIAのカメラのセンサーが検知できる範囲は半径約6m、横アングル約60度、縦アングル約40度。
さらに、番組と番組の間や、CMへ移ったときの音量差など、視聴中の突然の大音量を適正化させる「アドバンスト自動調整機能」も搭載する。そのほか、リモコンも新しくなり、「ワンタッチ切り替えボタン」を備えている。
RHT-G10と付属リモコン | S-Force Pro フロントサラウンド 3Dのイメージ | 視聴位置自動調整機能連動のイメージ |
デジタルアンプ「S-Master」の出力は、フロント75W×2ch、サブウーファが50W。スピーカーユニットは、アコースティックサスペンション型の65mm径フルレンジと、80mm径サブウーファ×2を使用する。
HDMIは入力を3系統、出力を1系統搭載し、3DやARC(オーディオリターンチャンネル)に対応。ドルビーTrueHDや、DTS-HD Master AudioなどのHDオーディオをサポートする。HDMI CECのブラビアリンクに対応し、他社のCEC対応製品とも連動可能。そのほか、アプリキャストの「オーディオ機器コントロール」アプリとの連動にも対応する。HDMIのほかに、音声入力として光デジタル×2と同軸デジタル×1、アナログ×1を備える。
大幅な軽量化を実現したという新構造を採用。キャスターの動きに合わせて調整できる左右のスライダーを利用することで、設置後も簡単に移動できるとしている。外形寸法は約1,000×435×450mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約24kg。消費電力は約50Wで、待機時は0.3W以下。
(2011年 3月 16日)
[AV Watch編集部 中林暁]