ソニー、3D/ARC対応のシアターシステム4機種
-サウンドバーとラック。3D映像をスルー出力
ソニーは、シアターシステム4モデルを4月30日に発売する。サウンドバーとサブウーファをセットにした「HT-CT350」(40~46型テレビ向け)と、「HT-CT150」(32~40型向け)を用意。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格はCT350が5万円前後、CT150が4万円前後。
シアターラックは「RHT-G15」(40~60型向け)と、「RHT-G11」(32~46型向け)を用意。価格はオープンで、店頭予想価格はG15が14万円前後、G11が10万円前後。
タイプ | 適合TVサイズ | 型番 | 特徴 | 店頭予想価格 |
サウンドバー + サブウーファ | 40~46型 | HT-CT350 | 3Dパススルー対応 ARC対応 FM/AMチューナ | 5万円前後 |
32~40型 | HT-CT150 | 3Dパススルー対応 ARC対応 | 4万円前後 | |
ラックシステム | 40~60型 | RHT-G15 | 3Dパススルー対応 ARC対応 | 14万円前後 |
32~46型 | RHT-G11 | 10万円前後 |
HT-CT350 | HT-CT150 |
RHT-G15 | RHT-G11 |
同日発表された、BRAVIAの3D表示対応テレビに合わせ、全てのシアターシステムがHDMIにおける3D映像のパススルーに対応。例えば、3D表示に対応したテレビと、3D再生対応プレーヤーを、3Dパススルー非対応のラックを介してHDMI接続すると3D表示は行なえないが、今回の4モデルはパススルーに対応しているため、3D表示が楽しめる。
さらに、HDMI ver1.4のオプション規格である、オーディオリターンチャンネル(ARC)に対応。従来はテレビのチューナからの音声をアンプ側に送るためには、HDMI以外に音声ケーブルなどを繋ぐ必要があったが、ARCによりアンプ→テレビとは逆方向のテレビ→アンプの信号も同じHDMIケーブル内で伝送できるようになった。これにより、シアターシステムとテレビの接続が、1本のHDMIケーブルのみで済む事になる。
■ HT-CT350/150
どちらのモデルも、サウンドバータイプのフロントサラウンドスピーカーと、サブウーファで構成するシアターシステム。テレビと同様にモノリシックデザインをコンセプトとして取り入れている。
HT-CT150 | HT-CT150のサウンドバー部 |
スピーカーはフロント3chの、3.1ch構成。バーチャルサラウンド技術のS-Force PROフロントサラウンドを採用しており、前方のスピーカーだけで仮想的に5.1chのサラウンド音場を再現。デジタル音場処理技術により、スピーカーから耳に直接届く音だけでなく、反射音や間接音も緻密にシミュレートするのが特徴で、壁からの反射音を利用しないため、部屋の形状の影響を受けにくいのも特徴。
Blu-rayソフトからの、リニアPCM 7.1ch/5.1chのマルチチャンネル音声入力が可能。デコーダも備えているが、対応フォーマットはドルビーデジタル、DDTS、MPEG-2 AACなどとなり、ドルビーTrueHDなどには非対応。対応レコーダ/プレーヤー側でリニアPCMのマルチに変換して入力する必要がある。
アンプはフルデジタルアンプの「S-Master」で、総合最大出力はCT350が320W、CT150が280W。HT-CT350のみ、FM/AMラジオも備えている。
「オーディオ機器コントロール」アプリでテレビリモコンからオーディオの設定可能 |
両機種ともHDMI端子は3入力、1出力を装備。BRAVIAリンクに対応し、番組のジャンルに合わせて音質を自動調整する「シーンセレクトリンク」機能にも対応。オートジャンルセレクタや、Deep Color/x.v.Colorにも対応。さらに、BRAVIAのテレビに搭載するウィジェット機能「アプリキャスト」で配信予定の「オーディオ機器コントロール」アプリにも連動。サウンドモードの変更や、入力切替などのメニューがテレビ画面に表示され、テレビのリモコンで設定できる。
ウォークマン接続用のDMPORTも備えており、別売のデジタルメディアポートアダプタ「TDM-NW10」を利用することで、ウォークマンの音楽をラックシアターから再生/リモコン操作可能。また、別売Bluetoothアダプタ「TDM-BT10」を利用することで、対応ウォークマンや携帯電話とワイヤレス接続できる。HDMI以外の入力端子は光デジタル×2、同軸デジタル×1。
■ RHT-G15/G11
同じく、ラックシアターもモノリシックデザインコンセプトを採用。サウンドバータイプと同じく、S-Force PROフロントサラウンド技術や、S-Masterフルデジタルランプも採用。スピーカー構成も3.1chで同じ。
RHT-G15 | RHT-G11 |
総合最大出力はどちらも430W。HDMI入力は3、出力は1で、BRAVIAリンクにも対応。テレビ接続用にHDMIケーブルも1本付属する。リニアPCMマルチ入力に対応し、内蔵デコーダはドルビーデジタルやDTSなどに対応。アプリキャストの「オーディオ機器コントロール」アプリとの連動にも対応する。
ウォークマン用のDMPORTも装備。底面にキャスターを備え、移動が楽に行なえることも特徴。HDMI以外の端子は光デジタル×2、同軸デジタル×1。
型番 | HT-CT350 | HT-CT150 | RHT-G15 | RHT-G11 | |
タイプ | サウンドバー サブウーファ | シアターラック | |||
総合出力 | 320W | 280W | 430W | 430W | |
アンプ (実用最大出力) | フロント | 80W×2ch | 70W×2ch | 100W×2ch | |
センター | 80W | 70W | 100W | 100W | |
サブウーファ | 80W | 70W | 130W | 130W | |
HDMI入力 | 3 | ||||
HDMI出力 | 1 | ||||
デジタル音声入力 | 光デジタル×2、同軸デジタル×1 | ||||
アナログ音声入力 | 2 | 2 | 1 | 1 | |
DMPORT | 1 | ||||
FM/AMチューナ | ○ | - | - | - | |
スピーカー | フロント | フルレンジ(40×70mm)×2基 | フルレンジ(50×90mm) ×1基 | 30mmツイータ×2基 80mmウーファ×1基 | 30mmツイータ×2基 80mmウーファ×1基 |
センター | 40mm×2基 | (50×90mm)×1基 | 30mm×2基 | 30mm×2基 | |
サブウーファ | 130mm×1基 | 80mm×4基 | |||
外形寸法 (幅×奥行×高さ) | サテライト 約996×72×66mm サブウーファ 196×410×450mm | サテライト 約800×60×66mm サブウーファ 196×410×450mm | 約1,550×452×403mm | 約1,130×452×483mm | |
重量 | サテライト 約2.4kg サブウーファ 約10.5kg | サテライト 約1.3kg サブウーファ 約10.5kg | 約52kg | 約48kg |
(2010年 3月 9日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]