フラッシュバック、CUDAやWebMに対応した動画変換ソフト
-「Sorenson Squeeze 7」。AVC変換速度が最大3倍に
操作画面 |
フラッシュバックは、Sorenson Media製の動画変換ソフト「Sorenson Squeeze 7」を3月24日より発売した。価格は75,600円で、Sorenson Mediaのビデオ配信ネットワークサービス「Sorenson 360」の1年間サービスも含まれている。対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.5/10.6。
合わせて、Flashへの変換に特化した「Sorenson Squeeze 7 for Flash」(37,800円)や、Dolby Proエンコーダが付属した「Sorenson Squeeze 7 & Dolby Pro Encoder」(85,050円)も同日より発売。そのほか、バージョン6からのアップグレード版も用意しており、詳細は製品サイトで案内している。
「Sorenson Squeeze」は、ストリーミング配信動画の作成を想定した変換ソフト。バージョン7では、新たにNVIDIA CUDAによるハードウェア支援に対応、MPEG-4 AVC/H.264動画変換において、旧バージョンに比べ最大3倍の処理速度向上が見込めるという。また、GoogleのWeb動画フォーマット「WebM」にも対応した。そのほか、ドルビーのAC3コーデックも搭載するなど、入出力フォーマットの種類も増えている。バージョン7の新機能は機能強化は下記の通り。
- GPUアクセラレート
- NVIDIA CUDA対応のGPUを使用することで、MPEG-4 AVC/H.264動画のエンコード処理速度が、旧バージョンに比べ最大3倍にアップ
- アダプティブ・ビットレート(Adaptive Bitrate)
- ビットレートが異なる複数のストリームから最適なものへ自動的に切り替えるアダプティブ・ビットレートをサポート
- Web配信フォーマット
- これまでのFlash、QuickTime、SilverlightやWMVなどに加え、新たにWebMが追加
- ホストアプリケーションとの統合
- AVID、Final Cut Pro、Premiere Pro(CS4/CS5)のタイムライン上からのダイレクトエクスポート
- 放送クオリティのフォーマット
- DVB、MPEG Transport、Program Stream など、放送クオリティのフォーマットへのエンコーディングに対応
- Dolby認定エンコーダ
- 新たにDolby認定のAC3オーディオコーデックが搭載(「Sorenson Squeeze 7 & Dolby Pro Encoder」には、より高度なオプション設定ができる Dolby ProのAC3コーデックが搭載)
- 出力クオリティの向上
- 新規出力フォーマット
Matroska、WebM、Blu-ray(MPEG-4 AVC/H.264、MPEG-2、VC-1)、Dolby Digital、MPEG Elementary/Program/Transport Streams、Ogg Vorbis - 新規入力フォーマット
3GP、Apple ProRes、Apple Intermediate Codec、DVCPRO、HDV、MXF、FLV/SWF (On2 VP6、Sorenson Spark)、MPEG Program/Transport Streams、VOB、AC-3、Dolby Digital、M4A、PCM - 新規フィルタ
Orient Image(イメージの回転)
- 新規出力フォーマット
(2011年 3月 24日)
[AV Watch編集部 中林暁]