日立ディスプレイズ、携帯向けの裸眼3D IPS液晶を開発

-「液晶レンズ方式」。4.5型でハイビジョン表示


視差バリア方式と液晶レンズ方式の仕組みの違い

 日立ディスプレイズは20日、「液晶レンズ方式」による裸眼3D表示に対応した4.5型液晶パネルを開発したと発表した。携帯端末への搭載を想定している。

 「液晶レンズ方式」は液晶パネル表面に集光機能を持たせて3D表示するもの。レンチキュラー方式と同様に、表面にカマボコ型の凸レンズを配して光路を変更し、右目/左目それぞれに映像を見せる。この凸レンズに「液晶レンズ」と呼ぶパネルを用いている。

 特徴は、3D表示時の輝度が半減する課題がある「視差バリア方式」に比べ、高精細で明るい3D表示が可能になったこと。開発された液晶レンズ方式の3D IPS液晶パネルは、4.5型で解像度は1,280×720ドット。3D映像表示時の輝度が470cd/m2で、2D表示時(400cd/m2)以上を実現。左右の映像が混ざって二重像に見えるクロストークも低減。より認識しやすい自然な3D表示を可能とした。



(2011年 7月 21日)

[AV Watch編集部 中林暁]